26日のニューヨーク外国為替市場で円相場は反落し、前週末比10銭円安・ドル高の「1ドル=144円45〜55銭」で取引を終えています。円の安値は「1ドル=144円65銭」、高値は「1ドル=143円87銭」でした。
東京市場で「1ドル=143円45銭」近辺と3週間ぶりの円高・ドル安水準を付けた後で、持ち高調整や利益確定目的の円売り・ドル買いが優勢となりました。米長期金利の低下が一服したことも円の重荷になっています。
朝発表の7月の米耐久財受注額は前月比(9.9%増)と、市場予想(4.0%増)を上回りました。変動の大きい輸送関連を除くと(0.2%減)でしたが、全体の伸びが市場予想以上となったことが円売り・ドル買いを誘ったようです。
ただ、円相場は底堅く、レバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラが25日、7月の司令官殺害の報復としてイスラエルを攻撃しています。中東情勢の緊迫化は、リスク回避局面で資金が流入しやすい円の買いを促しました。利下げ観測が根強い米連邦準備理事会(FRB)と、追加利上げの可能性がある日銀の金融政策の方向性の違いも円相場を下支えしています。