3日午前の東京株式市場で日経平均株価は続伸し、午前終値は前日比86円93銭(0.22%)高の3万8787円80銭でした。
3日の東京外国為替市場で円相場が一時「1ドル=147円台前半」まで下落し、トヨタやホンダなど輸出関連株への買いにつながりました。国内長期金利の上昇(債券価格は下落)を受け、三菱UFJや第一生命HDなど金融株も買われています。半面、東エレクやアドテストなどの半導体関連の一角が朝高後は売りに押され、指数の上値を抑えました。
3日午前の東京外国為替市場で、円相場は一時「1ドル=147円20銭」近辺まで下落し、2日の海外市場で付けた安値を下回りました。円安進行を受け、日経平均は10時25分に3万8967円まで上昇する場面がありました。
日経平均が心理的節目の3万9000円に近づくと上値が重くなっています。市場では、米景気の堅調さや米国での年内複数回の利下げが日米株にはすでに織り込まれているため目先は調整リスクが高い。上値では個人投資家や海外のヘッジファンドなどによる戻り待ちの売りが出やすいとみられています。日経平均は前日の取引時間中に一時、3万9000円を上回りましたが、その後は売りが強まり、上げ幅を縮小しています。
日経平均は午後に下落に転じました。外国為替市場での円安を背景に日経平均は午前に3万8967円まで上昇でしたが、3万9000円を上回れず、一段の上値は限定とみた投資家からの戻り待ちの売り圧力が強まりました。半導体関連が午後に入り、下げ幅を広げる展開でした。
終値は、3営業日ぶりに小反落し、前日比14円56銭(0.04%)安の3万8686円31銭でした。