「1ドル=142円91銭」
Sep
9
9日のニューヨーク外国為替市場で円相場は5営業日ぶりに反落し、前週末比85銭円安・ドル高の「1ドル=142円95銭〜143円05銭」で取引を終えています。円の安値は「1ドル=143円69銭」、高値は「1ドル=142円66銭」でした。
米連邦準備理事会(FRB)による大幅な利下げ観測が後退し、持ち高調整の円売り・ドル買いが優勢になりました。
前週末6日発表の8月の米雇用統計で雇用者数は市場予想ほど伸びず、約1カ月ぶりの円高・ドル安水準を付けていました。一方、失業率は低下するなど強弱が入り交じっていました。雇用統計発表後の(FRB)高官の発言を踏まえ、9月会合では(0.50%)ではなく(0.25%)の利下げを決める公算が高くなり、9日は持ち高調整や利益確定を目的とした円売り・ドル買いが優勢でした。9日の米株式相場が反発し、低リスク通貨とされる円の重荷となる面もありました。
円は下げ渋る場面もあり、米長期金利が小幅ながらも低下し、日米金利差の縮小を見込んだ円買い・ドル売りにつながっています。11日に8月の消費者物価指数(CPI)、12日に8月の卸売物価指数(PPI)の発表を控えているなか、今後の米利下げペースを探るうえで注目が集まります。