<谷崎潤一郎>の小説『痴人の愛』は、〈1949年・監督:木村恵吾〉・〈1960年・監督:木村恵吾〉・〈1967年・監督:増村保造〉と3度映画化されていますが、この度<井土紀州>によって新たに映画化されます。
『キャタピラー』の<大西信満>と
『レディ加賀』の<奈月セナ>が共演し、今冬より全国で順次公開されます。
本作の主人公はシナリオコンクールで受賞したものの、いまだプロデビューを果たせずにいる脚本家志望の「河合譲治」です。彼が寂れたバーで「ナオミ」と名乗る女性と出会ったことから物語が展開します。
ある日、「譲治」はシナリオ講座の講師の代わりに、<谷崎潤一郎>の『痴人の愛』を原作とする映画の脚本を引き受けることになります。執筆に苦戦する「譲治」は、「ナオミ」と再会し関係が深まるにつれて甘く、苦く、狂おしい時間を過ごしていくのでした。
<大西信満>が「河合譲治」役、<奈月セナ>が「ナオミ」役で出演。同じ<谷崎潤一郎>原作の映画
『卍(MANJI)』を2023年に発表した<井土紀州>が新解釈のもと監督を務め、『卍(MANJI)』で初めて長編の脚本を手がけた<小谷香織>が担当しています。