30日のニューヨーク外国為替市場で円相場は小幅に4日続落し、前日比5銭円安・ドル高の「1ドル=153円35〜45銭」で取引を終えています。米債券市場で長期金利が上昇し、日米金利差の拡大観測から円売り・ドル買いが出ています。円の安値は「1ドル=153円50銭」、高値は「1ドル=152円87銭」でした。
30日発表の10月のADP全米雇用リポートでは、非農業部門の雇用者数の前月比の増加幅が市場予想を上回りました。米労働市場が底堅いとの見方が改めて広がり、米長期金利が上昇し、円相場の重荷となっています。
日銀は31日に金融政策決定会合の結果を公表します。現行の政策を維持するとの見方が多く、<植田和男総裁>の記者会見を見極めたい趣です。市場では、日本の政治情勢が読みにくいことを背景に日銀の追加利上げ時期が後にずれるとの見方が根強く、円相場は当面弱含みのようです。