1日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は4営業日ぶりに反発して始まりました。
前日夕に四半期決算を発表したアマゾン・ドット・コムなどが上昇。前日に下げが目立ったハイテク株の一部にも買いが入り、相場を押し上げています。
アマゾンは一時(8%)高となりました。前日夕に発表しました2024年7〜9月期決算では売上高と1株利益が市場予想を上回り、好感した買いが入っています。インテルも一時(9%)高となっています。四半期決算と同時に示しました2024年10〜12月期の収益見通しが市場予想以上で、材料視されています。
一方、アップルは下落しています。前日夕に発表しました2024年10〜12月期の収益見通しは売上高と特別項目を除く1株利益が市場予想を上回ったものの、利益率が高いサービス事業の売上高が市場予想に届きませんでした。中国の販売回復が鈍かったうえ、10〜12月期見通しが慎重との受け止めから、売りが優勢となっています。
1日朝に発表されました10月の米雇用統計では、非農業部門の雇用者数が前月比1万2000人増と、市場予想(10万人増)を大きく下回っています。民間部門の雇用者数が、増加を見込んでいた市場予想に反して減少でした。9月分と8月分も下方修正されています。失業率は前月と同じ(4.1%)でした。
10月の雇用統計はボーイング社のストライキやハリケーンなどの一時的な要因の影響を受けた面があるものの、弱い内容だったとの見方が広がりました。同日朝の米債券市場では短い年限の国債利回りが大幅に低下しています。米連邦準備理事会(FRB)が段階的な利下げを続けるとの見方が強まり、株式の買い安心感につながっている面があります。
ダウ平均株価は、前日比288ドル73セント(0.69%)高の4万2052ドル19セントで終えています。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は、前日比144.77ポイント(0.80%)高の1万8239.92でした。
S&P500種株価指数は、前日比23.43ポイント (0.41%)高の5728.88でした。