日経平均株価(11月11日)終値3万9533円32銭
Nov
10
11日午前の東京株式市場で日経平均株価は反落し、午前終値は前週末比152円58銭(0.39%)安の3万9347円79銭でした。
前週に米大統領選で共和党候補の<トランプ前大統領>の勝利を織り込む「トランプ・トレード」を意識した買いで1400円あまり上昇していたとあって、心理的節目の4万円を前に利益確定や戻り待ちの売りが優勢でした。もっとも前週末の米株高を受けた買いも入り、日経平均は上昇に転じる場面もありました。
米商務省が半導体世界大手の台湾積体電路製造(TSMC)に対し、人工知能(AI)に使用される先端半導体の中国顧客向け出荷を、11日から停止するよう命じたなどの報道を受けて、(TSMC)側は複数の中国顧客に先端半導体生産の一時停止を伝えたとも一部で報じられており、11日の東京市場では値がさの半導体関連株の一角が売られ、相場全体の重荷になっています。
一方、前週末の米株式市場ではダウ工業株30種平均など主要3指数がそろって最高値を更新でした。米大統領選で勝利した<トランプ>の経済政策に期待する声は多く、投資家心理は上向いています。株価の先高観を手がかりにした買いが日本株にも入り、日経平均は一時上昇に転じています。外国為替市場で円相場が、「1ドル=153円台」と、前週末夕時点に比べて円安・ドル高基調で推移していることも主力の輸出関連株の支えとなりました。
終値は小幅に続伸、前週末比32円95銭(0.083%)高の3万9533円32銭で終えています。