「1ドル=151円41銭」(11月27日)
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27日の東京外国為替市場で、円相場は大幅に5営業日続伸でした。17時時点では前日の同時点に比べ2円18銭の円高・ドル安の「1ドル=151円85〜86銭」で推移しています。17時すぎには一時「1ドル=151円55銭」近辺まで上昇し、6日以来3週間ぶりの円高・ドル安水準をつけています。
日本時間27日午後の取引で米長期金利が低下しており、円買い・ドル売りの勢いが強まりました。<トランプ次期米大統領>による関税強化の方針表明を受け、対象国である中国の経済の先行きなどを巡って投資家のリスク回避姿勢が強まり、低リスク通貨とされる円の買いにつながった面もありました。
25日、<トランプ次期大統領>は中国に加えてメキシコやカナダを対象に関税の強化を表明しています。メキシコペソやカナダのドルなどが対米ドルで売られたほか、中国の人民元も一時下落。これらの通貨の先安観から、相対的に低リスクとされる円に買いが入りやすい状況でした。
国内輸出企業の円買い・ドル売り観測も相場を押し上げています。月末が近づき、11月中に資金を受け渡す取引が活発になっています。10時前の中値決済に向けては最終的にドルが余剰だったようで、米国の関税政策への警戒感から27日午前の日経平均株価が大きく下げたのもリスク回避の円買いを誘いました。
米国では28日の〈感謝祭〉からホリデーシーズンが始まる。欧米の投資家などからこれまで積み上がった円売り・ドル買いの持ち高を解消する動きも増えています。