タイ南部の海辺の町で出会ったふたりの女性がひかれあう姿を、環境問題をテーマにしたアートを交えながら美しい映像でつづった『今日の海が何色でも』が、2025年1月17日より公開されます。
イスラム教徒が多く暮らすタイ南部の町ソンクラー。かつてこの町には美しい砂浜がありましたが、高潮によって侵食され、現在は護岸用の人工の岩に置き換えられています。保守的なイスラム教徒の家庭に生まれ育った「シャティ」は親から結婚を急かされていますが、親が決めた相手と結婚させられることに疑問を抱いていました。
そんなある日、「シャティ」は町で防波堤をテーマにした美術展を開くため都会からやって来たビジュアルアーティストの「フォン」と出会い、彼女を手伝うことになります。正反対の環境に生まれ育った対照的なふたりは、互いを深く理解していくなかでひかれあうようになります。
「シャティー」に<アイラダ・ピツワン>、「フォン」に<ラウィパ・スリサングアン>が演じ、本作が長編劇映画デビュー作となる<パティパン・ブンタリク>が監督・脚本を手がけています。2023年・第28回釜山国際映画祭ニューカレンツ部門にてNETPAC賞(最優秀アジア映画賞)を受賞した作品です。
2023年製作/93分/G/タイ,