23日の東京外国為替市場で、円相場は続落でした。17時時点では前日の同時点に比べ54銭の円安・ドル高の「1ドル=156円58〜59銭」で推移しています。
前日22日の米長期金利が上昇し、日米金利差の拡大を見込んだ円売り・ドル買いが優勢でした。日米の株式相場が堅調に推移し、「低リスク通貨」とされる円の重荷となった面もありました。
米国のインフレ懸念などを背景に米長期金利が高止まりし、円売り・ドル買いが先行でした。米ハイテク株高を受けて23日の日経平均株価は4万円台に乗せる場面がありました。投資家心理の改善も円売りを促し、円相場は14時30分すぎには一時「1ドル=156円76銭」近辺と、15日以来およそ1週間ぶりの安値をつけています。
ただ、円売りが一巡した後は底堅く推移しています。日銀は24日まで開く金融政策決定会合で追加利上げに踏み切ることが確実視されています。イベントを控えて様子見姿勢を強める向きもあり、持ち高調整の円買い・ドル売りも入りました。