米の無人民間宇宙船、月に着陸@ファイアフライ・エアロスペース
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2日、米宇宙企業ファイアフライ・エアロスペースは無人の月着陸船「ブルーゴースト」を月に着陸させたと明らかにしました。
民間では、2024年2月22日に米インテュイティブ・マシンズの月着陸船「ノバC」に続いて2例目となります。
着陸船は高さ2メートル、幅3.5メートル。宇宙放射線へのコンピューターの耐性や、月の内部構造を調べる米航空宇宙局(NASA)などの10の機器を搭載しています。月表側の北東にある巨大な盆地を目指して着陸、約2週間かけて月の表土などを調べます。
着陸船は1月15日にフロリダ州のケネディ宇宙センターから、日本の民間企業「アイスペース(ispace)」の「レジリエンス」とともにスペースXのロケットで打ち上げられていました。
「ブルーゴースト」と「レジリエンス」の2機は月へ向かう軌道が異なるため、月までの所要時間が大きく異なっています。NASAの商業月面輸送サービス(CLPS)の一環として打ち上げられた「ブルーゴースト」は、打ち上げから45日後に月に到達。一方、「アイスペース」独自の民間事業として打ち上げられた「レジリエンス」は、すべてが順調に進めば5月から6月にかけて月面に着陸する予定です。