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以前から繁殖地として気にしていたのですが、なかなか足を運べませんでしたが、ようやく開花した【キショウブ】を撮影することができました。
よからぬ輩にいたずらされないように、縞模様のロープで囲われていました。
アヤメ科アヤメ属の多年草で、西アジアからヨーロッパを原産地とし、日本には明治時代に渡来しています。
珍しい黄色ということで鑑賞用に導入された【キショウブ】ですが、いまや日本全国の水辺や湿地に野生化しており、「要注意外来生物」のひとつに指定されています。
花茎の高さは60~100センチ、葉は幅2~3センチの剣形で中脈が隆起しています。
花期は「アヤメ」と同じ5~6月、外花被片が広卵形で先が下に垂れ下がり、内花被片は小型で直立した花姿をしています。
濃い緑色の「葉」に、赤紫色の葉脈が入るきれいな「葉」をしており、カラーリーフとして鑑賞用の品種です。
別名として「レッドソレル(赤筋ソレル)」とも呼ばれており、ハーブでお馴染みの「ソレル」の仲間ですが、この品種はあくまで鑑賞用で食用にはならないとおもいます。
タデ科ギシギシ属の草本で、ヨーロッパ原産、草丈15~30センチになります。
【ルメックス】はラテン語で、葉の形より「槍」の意味から名が付いています。
属としては約200種の仲間があり、日本では野草の 「ギシギシ(Rumex japonicus)」 という固有種が自生しています。
住宅街の路地で見つけた鉢植えの<ユリ>ですが、遠目からは色合い的に「オニユリ」かなとも思えたのですが、近付きます横向きや下向きの花姿が多いなか、上向きに咲いていますので<スカシユリ>の一種だと思うのですが、品種の同定まではできません。
ユリ科ユリ属は、北半球のアジアを中心にヨーロッパ・北アメリカなどにかけて広く分布しており、原種は100以上、日本では15種が自生しており、そのうち6種<ウケユリ・ヤマユリ・ササユリ・イワトユル・タモトユリ・オトメユリ>は日本固有種です。
欧米での<ユリ>の改良品種の歴史は浅く、19世紀に日本や中国から「ヤマユリ」や「カノコユリ」の原種が紹介されてからになります。
日本では秋植えの球根草として扱われ、5~8月頃にかけてが開花時期ですので、これからあちらこちらで<ユリ>を見かける機会が増えそうです。
「アジサイ」も多くの品種があり、また土壌の酸性度により桃色から青紫色などに変化しますので、本種の同定はできませんでした。
装飾花の<蕚片>に、鋸葉が入る咲き方を「ナデシコ咲き」と呼んでいるようですが、確かにナデシコ科ナデシコ属の 「セキチク(石竹)」 などとよく似た花弁(蕚)が密集して咲いています。
密集した淡青紫色の色合いが、涼しさを呼ぶのにふさわしい形をしており、ギザギザの縁が、軽やかさ感を引き出しています。
後記 : 【モナリザ】という品種でした。
1952(昭和27)年4月、アメリカで公開されたミュージカル映画のタイトルと同じ名前が付けられています、園芸品種の【雨に唄えば】です。
タップダンスを踊りながら<ジーン・ケリー>が、雨の中で唄う場面は、映画史上に残る名場面だとおもいます。
白い覆輪が入る八重咲きの花姿で、踊り出しそうな軽快な花姿に「なるほど」と納得できる名称です。
「ピーター・パン」は、スコットランドの作家<ジェイムズ・マシュー・バリー>の戯曲『ピーターパンまたは大人になりたがらない少年』の主人公の名前ですが、写真の園芸品種【ピーター・パン】とどう結びつくのか、眺めていてもわかりませんでした。
白色の覆輪が入る八重咲きで、土壌の酸性度により、桃色か青紫色のぼかしが入った花弁(蕚)の色になる、面白い花姿をしています。
静岡県掛川市にある「加茂花菖蒲園」が、2008年に作出した比較的新しい品種で、人気が出始めているようで、ようやく見かけるようになりました。
野草で埋め尽くされていた近所の空き地、気が付きませんでしたが、きれいに刈り取られているのですが、そのなかでこの【アメリカオニアザミ(亜米利加鬼薊)】だけがそのままでした。
軍手をしていても鋭い「棘」がありますので、引っこ抜くのは至難の業で残されたようです。
キク科アザミ属の多年草で和名には「アメリカ」と付いていますが、原産地はヨーロッパ、アメリカに渡り、穀物の輸入時に紛れ込み1960年代に北海道で初めて確認されています。
茎の高さは1.5メートルにも達し、花径4センチばかりの紅紫色の頭状花を咲かせます。
葉や茎、球状に膨らんだ総苞片には鋭い棘があり、頭状花よりも大きい姿です。
種子は、「タンポポ」のような綿毛で飛散して繁殖していきます。
花姿は一見小ぶりの「アサガオ」といった雰囲気で、同じヒルガオ科の 「エボルブルス・ピロサス(アメリカンブルー)」 とも似た感じです。
「コンボルブルス」は、地中海を中心に200種以上が分布しているつる性植物で、一年草と多年草の二種類に分かれます。
本種はヒルガオ科セイヨウヒルガオ属に分類され、多年草の代表格で、園芸品種として「ブルーカーペット」という名称で広く普及している品種です。
花色は淡い紫色で花径は2~3センチ、5~7月頃が開花期で、昼間は開花していますが曇りの日や夜間は花を閉じています。
名称はラテン語の「コンボルボ(巻き付く)」に由来し、つる性の性質を表し、匍匐性がありますので株は横に広がって繁殖していきます。
幹(茎)の表面に残る枝(葉柄)が落ちた跡が面白く、漢字の「八」の字を逆さまにして「丸」で囲んだ模様に似ているところから【マルハチ】と名が付いています。
ヘゴ科ヘゴ属の常緑性木性シダで、小笠原諸島原産です。
葉は鮮やかな緑色、より成長した葉はより色が濃くなり、長さ2メートルにも達します。
葉柄は葉長よりも短く、長さ30~70センチ程度で、基部が少し幅が太くなり幹(茎)に取りついています。
属名の「Cyatheaceae(シアテア)」は、ギリシア語で「コップ・盃」を意味する「キアトス」に由来、葉の裏に付く<胞子嚢>の形がコップのように水を受ける形にちなみます。
世界的に有名な牧草として、明治時代に導入されました【カモガヤ(鴨茅)】ですが、今では空き地や土手などに広く野生化している帰化植物です。
イネ科カモガヤ属の多年草で、園芸業界では「オーチャードグラス」として流通、別名「キヌイトソウ(絹糸草)」とも呼ばれています。
葉は10~40センチほどの長さで幅は5~15ミリ程度、茎の先の節々から枝を出し、その先に小穂を多数つけ、円錐花序を形成しています。
小穂は長さ5~9ミリで平たく、3~6個の小花からなり、花色は淡い緑色もしくは淡い茶色をしています。
花期は5~7月頃で、花粉症を引き起こす花粉が飛散しますが、「スギ」や「ヒノキ」に比べて飛散距離は数10メートルと短いため、局所的に症状が現れます。
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