Search Bloguru posts

神戸:ファルコンの散歩メモ

https://en.bloguru.com/falcon
  • Hashtag "#本" returned 1154 results.

『行方不明者』折原一(文春文庫)

thread
『行方不明者』折原一(文春文庫...
埼玉県蓮田市において、<滝沢>一家の4人が姿を消す事件が起こりますが、5年前にも<吉沢>家において、一家4人が殺される事件が起きていました。

作家<五十嵐友也>の妻<みどり>は、好奇心旺盛で作家と名乗りこの失踪事件の取材をはじめます。

かたや25歳のときに新人賞を受賞した<僕>は、電車の中で痴漢と間違われ、相手は女装した男で殴られたことに対して恨みを持ち、彼の行動を監視するようになりますが、どうやら連続通り魔事件の犯人のようで、その行動を小説にしようと考えます。

失踪事件を追う<五十嵐みどり>と、連続通り魔事件を追う<僕>との話が交互に語られていきますが、やがてこの二つの事件は交錯していき、重たい結末が待ち受けている驚愕のミステリーでした。
#本 #読書

People Who Wowed This Post

『看守眼』横山秀夫(新潮文庫)

thread
『看守眼』横山秀夫(新潮文庫)
本書には6編の短篇が納められています。

タイトルの『看守眼』は冒頭に納められている小説で、『R警人』という警察の冊子を編集している<山名悦子>は、締め切りまじかの編集作業を進めていましたが、退職予定者の一人<近藤富男>の原稿がないことに気づき、退職前に有給休暇を取っている<近藤>の自宅まで出向きますが、不在でした。

彼の妻によりますと<近藤>は、29年間留置管理官として看守業務一筋に過ごしてきていますが、夢は刑事になることでした。
彼の妻から、一年前に起こった「山手町主婦失踪事件」を、彼は刑事になりきって捜査していると教えられ驚きますが、それは<悦子>自身も興味がある事件でした。

表題作をはじめ、大手電機メーカーの会長の自伝執筆を依頼されるライター、家事調停員の苦悩、県警ホームページの改ざん事件等、面白みのあるミステリー短篇集でした。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

People Who Wowed This Post

『邂逅』堂場瞬一(中公文庫)

thread
『邂逅』堂場瞬一(中公文庫)
主人公<高城賢吾>警部を主人公とする<警視庁失踪課>シリーズとして、『相克』 に次ぐ三作目が本書です。

港学園理事長の<占部利光>39歳が、一週間行方不明だと彼の母親が失踪課に訪れて、翌日捜査の手掛かりを求めて<高城>と部下の<明神愛実>は自宅を訪れますが、母親の態度は一変して非協力的になり、大学関係者は口を閉ざしてしまいます。

一方、仙台に住む妹から東京の姉<藤井碧>40歳と連絡がつかない失踪事件は、仙台の川にて遺体が発見され、確認に出向いた<法月大智>警部補は、状況的に自殺だと報告してきますが、<碧>は森野女子短大の総務課長としてコンサルタント会社から引き抜かれたやり手でした。

<高城>は、港学園関係者の無関心な態度から単なる失踪事件ではないと判断、失踪課の上司<阿比留真弓>に申し出て、夏休みと言う名目で一人仙台に出向いていきます。

少子化に伴う大学経営を縦糸として、二つの意事件が繋がりを見せ始めながら、心臓病を患っている<法月>が、なぜかむしゃらな捜査行動をとることを絡め、苦悩する<高城>がよく描かれている一冊でした。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

People Who Wowed This Post

『ぶぶ漬け伝説の謎』北森鴻(光文社文庫)

thread
『ぶぶ漬け伝説の謎』北森鴻(光...
著者の作品は、「旗師」として骨董業界で頑張る <宇佐美陶子> シリーズや、民俗学の教授として各地にまつわる事件を解明していく <蓮丈那智> シリーズが好きですが、本書はそれらの路線とは全く異質な内容で、表題作を含むドタバタ喜劇的な短篇6篇が、連作でまとめられています。

主人公は<有馬次郎>ですが、もと広域窃盗犯としての裏稼業に携わっていました。今は「大悲閣千光寺」の寺男として真面目に働いていますが、身の回りに次々と起こる事件に関わり、謎を解いていきます。

もう一人の寺男として、ミステリー作家を目指す(ムンちゃん)こと<水野猛>がおり、また「みやこ新聞」文化部の女性記者<折原けい>、京都府警の<碇屋>警部、そして庵主の脇役たちとの関西弁の会話が楽しめます。

京都に深く根付く文化や風習をアイロニカルに描きながら、ウイットに富んだ物語が並び、古都を舞台とした謎解きの妙味が味わえる一冊でした。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

People Who Wowed This Post

『ココ・シャネルという生き方』山口路子(新人物文庫)

thread
『ココ・シャネルという生き方』...
本日はわたしの誕生日でもありますが、愛称<ココ>と呼ばれた世界的ファッションデザイナー<ガブリエル・シャネル>(1883年8月19日~1971年1月10日)の誕生日でもあります。

本書は、「獅子座の女」・「恋多き女」と呼ばれながら、仕事一筋に情熱を燃やした、彼女のエッセンスが詰まったミニ伝記といった体裁でまとめられています。

黒いワンピース、セーラーカラー、ジャージ、パンタロン、ショルダーバッグ、リップスティックなど、すべて彼女が生み出したファッションアイテムで、彼女自身の働きやすさを追求した結果が、時代の流れに沿い莫大な富と名声をもたらしました。

本書には、当時の写真が多く挿入され、巻末には年譜と彼女に関する書籍の一覧表もまとめられていますので、資料としても活用できます。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

People Who Wowed This Post

『陰陽師 首』夢枕獏(文)・村上豊(絵)(文春文庫)

thread
『陰陽師 首』夢枕獏(文)・村...
陰陽師として有名な<安倍清明>の師は<加茂忠行>ですが、その長男が<加茂保憲>で幼いころから霊感強く、10歳の頃から父の教えを受け継いでいます。

<藤原為成>は<藤原長実>の娘<青音>に思いを寄せていましたが、恋敵として<橘景清>が表われ、<青音>は5人の無法者が埋められている「首塚」の石を持ち帰った者と添えると<為成>と<景清>に持ちかけます。

一番手の<景清>は、石の封印が解けて現れた「首」に殺され、<青音>も殺されてしまいます。
<保憲>は、死相の出ている<為成>の話しを訊き、<安倍清明>と<源博雅>が酒を飲んでいる席に訪れ、<為成>の関わった事件の後始末を<清明>に依頼します。

おどろおどろとした血なまぐさい話ですが、<村上豊>の挿絵がきれいで、美しい平安時代の絵巻物を読んでいるように楽しめた一冊でした。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

People Who Wowed This Post

『猫探偵ジャック&クレオ』ギルバート・モリス(ハヤカワ文庫)

thread
『猫探偵ジャック&クレオ』ギル...
29歳の<ケイト>は早く結婚、夫を亡くし12歳になる息子<ジェレミー>と暮らしていますが、朝・昼と掛け持ちの仕事で暮らしていますが、家に帰りますとオスの黒猫<ジャック>とメスのラグドールの<クレオ>の二匹の猫を飼っています。

ある日訪れた弁護士から、遠い親戚がメキシコ湾岸に邸宅を残し、<ケイト>が相続人だと知らされますが、それには「家を売らないこと」と「ペットの面倒をみる」ろいう条件があり、問題はもう一人相続の権利を持つ29歳の<ジェイク>と同居しなければならないことです。

3人でとりあえず引っ越してきますが、ペットは大きな「ピットブル」、「アライグマ」や「大蛇」達で、ペット嫌いの<ジェイク>は戦々恐々で餌やりは<ケイト>に任せていました。

そんなある日<ジェレミー>の学校の悪友<デレク>が殺される事件が起こり、彼は殺人犯の嫌疑をかけられてしまい、元警官の<ジェイク>は、独自の情報網で<ジェレミー>の無罪を証明するために奔走する羽目に陥ります。

人間に対する落ち着いた観察眼を持つ<ジャック&クレオ>の存在が秀逸で、登場する脇役も面白く、心温まる人間関係が楽しめる一冊でした。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

People Who Wowed This Post

『東京公園』小路幸也(新潮文庫)

thread
『東京公園』小路幸也(新潮文庫...
亡くなった母がカメラマンだった影響を受け、<志田圭司>も旭川から上京して東京の大学で建築を専攻していますが、将来はカメラマンになるべく家族の団欒風景を撮り続けています。

ある日公園できれいな母娘を写していると、<初島>という男性から「あれは妻の百合香だが、尾行して写真を撮ってほしい」とのアルバイトを頼まれてしまいます。

晴れた日には必ず公園に出向く<百合香>と2歳の娘<かりん>を撮影していくうちに、いつしか<圭司>は2歳年上の<百合香>に恋心を抱いてしまいます。

21歳という多感な年頃の<圭司>に、下宿仲間の<ヒロ>や小学校からの男勝りの同級生<冨永>、父の再婚相手の5歳上の姉<裕子>たちが絡み、ユーモラスな青春小説として面白く読み終えれました。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

People Who Wowed This Post

『永遠の0(ゼロ)』百田尚樹(講談社文庫)

thread
『永遠の0(ゼロ)』百田尚樹(...
放送作家の<百田尚樹>ですが、2006年8月に(大田出版)より刊行された本書で、作家デビュー、その同タイトルの文庫本です。

祖父とおなじ弁護士の道を歩もうと司法試験の受験を繰り返している26歳の<健太郎>は、フリーライターの姉<慶子>より、母がふと漏らした「本当の父はどのようなひとだったのか」という疑問に答えるべく、26歳で特攻隊員として戦死した<宮部久蔵>の足跡をたどり始めます。

物語は、当時の<宮部>を知る生き残りの海軍関係者9人を尋ね歩く構成ですが、史実に基づき、その当時の日本や海軍の実情を横糸に、<宮部>の「臆病者」や「何よりも命を惜しむ男だった」という、当時としては芳しくない評判が多い半面、パイロットとしてはとても優秀な技量を持っていることが綴られていきます。

<宮部>の人間的な行動にしばし涙を流す場面も多々あり、最後はこれまた思わぬどんでん返しが待ち受けており、575ページを一気に読ませる見事な一人の男の人生ドラマが楽しめました。
#エッセイ #コラム #本 #読書

People Who Wowed This Post

『ギヤマン壺の謎』はやみねかおる(講談社文庫)

thread
『ギヤマン壺の謎』はやみねかお...
主人公は<夢水清志郎左右衛門>で、自称<名探偵>で「事件をみんなが幸せになるように解決する」ことを信条としています。

本書のタイトル『ギヤマン壺の謎』は、大江戸編序章に納められている3事件のうちのひとつで、長崎の出島で起こった高価な「ギヤマンの壺」が蔵からなくなった事件を持ち前の推理力で解いていきます。

長崎から江戸に向かう途中に知り会った土佐弁の侍との道中記にも謎解きが入り、竹光の刀ながら、『天真流』の使い手である<中村巧之助>も登場、江戸に付いた<名探偵>は、三つ子の三姉妹が大家の長屋に住むことになり、 そこには<中村>をはじめ、変人の絵描き<絵者>や瓦版屋<真理>が住んでいました。

昨日のことも忘れてしまう常識ゼロの<名探偵>ですが、目の前で起こる事件に関しては名推理で事件を解決、ユーモアに富んだ一冊でした。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

People Who Wowed This Post

  • If you are a bloguru member, please login.
    Login
  • If you are not a bloguru member, you may request a free account here:
    Request Account
Happy
Sad
Surprise