3年ほど前、僕は自分自身でサバニを操縦しようと考えていた。 まずは海を知り、風を操りたい。 僕は1級船舶免許を取得し、青木ヨットスクールへ入門した。 その中で体験する、沖縄での厳しい夜間航行。 その時立ち寄った座間味島で、僕は青木先生に「サバニレース」のルールブックを手渡した。 その翌年、青木先生はサバニを用意し、レースに参戦した。 一目見て、「完走は無理」だと思う船だったが、青木先生のグループは完走を果たした。 そしてチームニヌハが古式へ移行した今年、青木先生は前年の船を修正してきた。 その船は、一目見て「優勝候補の船」になっていた。 青木先生のチームは総合3位。 素晴らしい成績だった。 明日は、青木ヨットスクールのバーベキューパティーがある。 大阪の夜を沖縄サバニで盛り上げる!
サバニレース表彰式後、我がニヌハチームの反省会。 日本のアウトドア界の海賊たちが集まった。 左から、伊東画伯、仲村忠明(忠さん)、堀田貴之(法螺吹き男爵)、ホーボージュン、内田正洋。 暑い日には、ちょっと濃すぎる。 混ぜると爆発するかも。 楽しすぎる時間。 僕の夏は終了!
今年のレース前では、最後になるであろう、心肺持久力トレーニング。 鏡のように穏やかな池が美しいが、止まるのはシャッターを切る数秒間だけ。 心拍と筋肉の状態だけに集中する。 いつものロングコースは走らない。 往復3時間のショートコース。 急斜面をバランスをとりながら、全身の筋肉を連動させて、1歩1歩グリップを確かめながら 登る。 ここで故障はできない。 そして、筋肉の張りを抱えたまま、ジムではいつもより大きな負荷を与える。 そして、たんぱく質の食事。 今夜、思いっきりパンプさせた筋肉が、今週末にはいい感じになっているはずだ。 ホーボーも忠さんも、無人島で盛り上がっているらしい。 僕は僕なりに、全てのポジションで活躍するための準備ができたようだ。 今週末は、宜野湾マリーナ・マリンフェスタにニヌハ2号と3号で参加し、試乗会を開催する。 レース前ではあるが、地域への貢献も忘れちゃいかんぜよ!
ニヌハ3は乗りこなせば速い船として作られている。 初めて乗った時は、予想してきたことではあるが、とても不安定で驚いた。 練習は「バランスを取ること」を中心に行ってきた。 そのうち、みんなの意識が合いはじめ、ついに船は安定して走るようになってきた。 特に、うねりの中では、強い2次安定性を感じることができた。 そして、やっと「力を入れて漕ぐ」事が出来るレベルに達した。 後は、帆を使った時のヒールと浸水の対策が必要だった。 その解決策の一つが、船体の横にぶら下げた「巨竹」のポンツーンだ。 船体は大幅に重量を増したが、同時に凄まじい浮力を手に入れた。 しかし、安定と同時に、一漕ぎに要するパワーは増大した。 個人的にはこの数ヶ月間、筋量が増大するトレーニングを中止し、バランスを中心とした厳しいトレーニングに耐えてきた。 しかし、どうやら今年はパワー勝負だ。 チームにとって、どのような解決策が最善であるのか? 先人の知恵に追い付いていない僕らには、そんな答えは分からない。 何かを試し、何かを見つける。 だから、このサバニは面白いのだ。 沖縄在住社だけのチームとは違い、揃って練習する機会の少ない僕らは、練習不足を補うためのいろいろな方法を考える。 毎年・毎年、激論と試行錯誤を繰り返し、前へと進む。 それがニヌハチームなのだ。 過去2年間、僕はこのチームのスキッパーを務めた。 チームを一つにする難しさ、判断する難しさ、決定事項を浸透させる難しさは、痛いほど知っている。 今年は我がチームリーダーの忠さんが、3年ぶりにレースに参加し、スキッパーを務める。 僕は1クルーとしての仕事をするのだ。 漕げ!と言われれば、何時間でも全力で漕ぐ。 帆を持てと言われれば、正確に操作する。 舵を取れと言われれば、進路に集中する。 意見はするが、決定には従う。 それがクルーの仕事だ。 今年もレースの日程が近付いてきた。 表現方法は違っても、僕が疑問に思う事は、忠さんも必ず疑問を感じている。 それを信じて、クルーとしての良い仕事をしたいと思う。 あと2週間。 パワー勝負の身体に変更だ!
登山用の時計の代表格と言えば、 SUUNTO(スント)だ。 安っぽかったデザインも、最近ではかなりオシャレになってきている。 一方、国産のカシオも頑張っている。 プロトレックは、アウトドアで使用する機能もダントツに充実し、しかも電波時計で、ソーラ電源なのだ。 しかし、昔は違ったのだ。 キリマンジャロには、スントを持っていった僕だったが、ピークハンティングではないヒマラヤのトレッキングには、「国産で充分だろう」と甘く考えていた。 しかし、行けども行けども高度計が示す値は4000M。 当時のプロトレックは、国内最高峰3770Mの富士山を目安に作られていたのだ。 「これじゃあ【プロトレック】じゃなくて【アマトレック】だろうが(#゚Д゚)ゴルァ!!」 そんなプロトレックも、今は10000M対応になっている。 「そんな山は世界にないんじゃ(#゚Д゚)ゴルァ!!」
藤岡弘さんを見て、「仮面ライダー1号だ!」と思うのだから、歳がばれてしまう。 ニヌハチームの練習会で、新しい帆の確認をしていると、いきなり藤岡さんが話しかけてきた。 サバニに興味津津。 話しているうちに、僕たちのサバニが旅サバニであることを知ると、冒険心に火がついたらしい。 何か新しい旅が始まるかもしれない。 そんな予感がする出会いだった。
新しい帆、片手エイクでの舵取りシステム、巨竹のポンツーンなど、古式サバニとしての、ニヌハ3のシステムが完成した。 前日の大雨に続き、降水確率は70%。 しかし、実際にはこの青空が広がっていた。 チームで購入したエンジン付きゴムボートも、今回初めて出動しての練習会。 さあ、艇の性能はどこまで改良されたか?
琵琶湖でのカヤックセーリング。 琵琶湖では初めて行われるこのイベントにも、全国からたくさんの仲間が集まった。 1日目はセーリングをたっぷりと楽しみ、2日まはエークストロークをたっぷりと体に叩き込んだ。 写真は竹生島付近。 写真では優雅だが、実はうるさくてたまらない。 数万羽のカワウが生息する、大問題の島^^!