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サンマテオのYさんご夫妻と会食しました。
ここに来る度にこのお宅にお邪魔となり夕食をご馳走になるので、今回は私が近所の日本レストランに招待。
日系2世のご主人は16歳の時に、戦争中で日系人強制収容所に入れられた経験を持つ方。
そこで米国に忠誠を誓うかどうかの思想調査でNOと回答したため、日本へ強制送還されました。戦後は、進駐軍の通訳として青森県・八戸で仕事をします。12年間の勤務の後、熊本県出身の現在の奥様と結ばれて帰米します。
彼らには3人の娘さんたちがいて、それぞれ家庭を持ち、その合計8人のお孫さんと娘たちのために毎月ご自宅で誕生会を開いています。
末っ子の娘さんと私が同じ年のため、男の子のいなかったご夫妻には私を末息子のようにしてかわいがって貰っています。
いろいろお話させていただいた中で、奥様が以下に冷蔵・冷凍庫のお掃除が得意でいらっしゃるか、娘たちから賞賛されているかを知りました。
それも戦中戦後の欠乏時代を生き抜いたためであることも。
「困ったことは決して役に立たないことはない。」
「若いうちは苦労は勝手でもしておきなさい。」
そんなことを親の世代から聞かされて育ったそうです。
そういえば私の親もそんなことを私に盛んに言っていたときがありましたね。
私はこの米国に住む私の子供たちにこれを伝えることができるのだろうか。
日本町の地下駐車場に車を止めてから階段を上がり、地上に出るころ耳慣れない音楽が響いている。
地上では日本のポップ・カルチャーを紹介するイベントが開かれていた。
原宿から抜け出してきたような金魚ヒラヒラのコスチュームのお姉さんがいたり、顔中を白く塗ったお化けのような者が異様に踊っていたり、、、、
どうも私には馴染みないばかりか、文化的接点を見出せなかった。
今やマンガだけでなく、オタクまで市民権を得た文化なのですか?
私にはどこも異文化の世界でした。
カナダ・バンクーバーから戻りました。
車で高速を走ること3時間。同じ英語圏でありながら国境をまたぐので隣国。そこは確かにシアトルとは異なる文化や空気を感じます。
同じ英語でも英国アクセントが強く、私の日本アクセントが相手側に伝わりにくい。
米国より移民政策を厳しく規制していて、アフリカ系やヒスパニック系を目にすることはまれ。その代わり白人以外の人種としてはアジア系がほとんどを占める。
日本をはじめアジア各国の料理店がどこにも豊富にあり、その質もグッド。
先ほど上空に戦闘機の爆音が響きました。
シアトルではSeafairといって、夏の恒例のお祭りがこの週末に始まっていたのです。ブルーエンジェルズという米国海軍の曲芸飛行隊4機が上空を旋回しています。
その爆音を聞きながらホームに帰った安堵感。
外では長女がアーチェリーに励んでいます。
このところ、とても涼しい気候が続くノースウエストです。
朝夕なら、長袖シャツがほしくなるほどです。
日本では35度Cを超える猛暑が続いているようですが、ここではいまだクーラーの必要も感じません。たといそれを感じていたとしてもどの部屋にも設置されていません。
東京から帰ってさらに感じることは、ここは雄大な大自然に囲まれた中に人の住むエリアが点在していることです。
本日はウエストシアトルからフェリーに乗ってヴァション島にまで行ってきました。乗船時間は15分ほどだったでしょうか。そこにつくと別世界です。同じ米国人かと勘違いするほどに、人が違うといえば言いすぎでしょうか。
人が良すぎるのです。割り込む、だます、はめる、といったことと無縁の人々が生きています。時にシアトルまでの橋を架ける案が浮上することがあります。お会いした初老の男性は「島の者たちは誰も望んでいないんだ」と言われました。
アグレッシヴな文化に汚染されたくないのでしょう。
その島に来るたびに「古きよきアメリカ」に出会えるようで心までリフレッシュされます。
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