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くまごろうのひとりごと

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野宿した花里子

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野宿した花里子
わがやのペットである花里子はデッキまでは出るがそれより外には出さない。生後約8週間からわがやに暮している花里子はまだ小さかった時に2、3回、デッキから庭に落ちたことがあるが、いつも誰かが落ちたところを目撃しており、すぐに家に戻してあげている。

雨降りや寒い時を除いて花里子はデッキに出るのが好きだ。デッキでは間近にハミングバードやロビンやリスを見ることが出来る。デッキで鳥やリスが餌を食べているのを見ていると自分も食べたくなるようで、自分の食器に残っているキャットフードを食べに度々部屋に戻ってくる。今頃の時期、明るいうちはドアを開けて網戸を花里子が通れるように少しだけ開けてあるので自由に出入り出来るが、暗くなると虫が入るのと結構涼しくなるのでドアを閉めることが多い。夕食後ドアを閉めてテレビを見ていると、私をドアボーイと心得ているのか『出して。』『入れて。』を頻繁に繰り返す。

数日前、夜も更けたので洋子さんとベッドルームに行く際、花里子の姿が見えなかったが多分先にベッドルームで寝ているのだろう、と二人とも思い込み、確認せずにデッキに行くドアをロックしてわれわれも寝てしまった。翌朝早く洋子さんがいつもは顔のすぐそばに寄ってくる花里子が来ないことに気付き、家中探し回ったが花里子は見つからない。私も起きて二人で探し回り、念のため玄関のドアを開くと花里子の鳴き声がする。花里子は玄関の階段の下に隠れていた。

花里子がどうして裏にあるデッキとは反対側の玄関に来ていたのかはよくわからないが、多分鳥を捕まえようとしてデッキから落ち、家の周りを歩いてもっとも安全な場所を見つけたのだろう。きっと心細い一夜を過したことだろう。

この出来事を教訓として、翌日から花里子がデッキに出ている時はドアにマグネットの付いたネコを必ず付けるようにしている。
#ペット #動物 #昆虫

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おばけみる貝(グイダック)

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シアトルのある地域をピュージェットサウンドと言うが、ここには世界でも有数の大きないきものが3種類ある。

ひとつは大きなタコ(Giant Octopus)で足1本の長さが2メートルに達する。シアトルの水族館でこのタコを見ると、昔子供たちと一緒に見た『海底二万里』の映画を思い出す。

二つ目はナメクジでバナナスラッグと呼ばれ、大きいものは25センチにも達するそうだが、これまでに自分が見たことのある最も大きいナメクジは15センチ位だ。ナメクジは庭に植えた花を食べてしまうので、洋子さんはナメクジよけの薬を草花の周りに撒いている。近くの公園で10センチ位のナメクジが集団で遊歩道を横切っているところに出会うと、少し腰が引ける。

三つ目の大きないきものはおばけみる貝で地元ではグイダック(Geoduck)と呼び、魚屋で売っているグイダックは、貝殻から外に伸びた水管の長さが30センチ位はざらだ。水管は太いものでは直径が5センチ位あって色もテクスチャーも見るからにグロテスクだが、子どもたちが小さかった頃、魚売り場で恐る恐る指で突付いていたことが懐かしく思い出される。

シアトルに移住した1970年代頃は、グイダックは安くて美味しい食材で、さしみ、すし、バター焼などにしてよく食べたものだ。ニューヨーク、ボストン、サンフランシスコ、ロスアンジェルスなどどこに行ってもすし屋で使っているみる貝はシアトルから来たグイダックで、ちょっぴり旅の寂しさを癒してくれた。グイダックは甘みがあって貝の風味も良く、またコリコリした歯ざわりが最高でシアトルのデリカシーのひとつだ。

その頃シアトルの本屋ではグイダックの唄のぬり絵を売っており、まだ小さかった子どもたちのために買ってあげた。メロディは忘れたが歌詞の一部はいまだに覚えている。

グーイダック グイダック 一匹1ドル大もうけ
グーイダック グイダック ドナルドダックは関係ない
グーイダック グイダック いでたちばかりがすごいのは新米またはおたんちん

最後の節はグイダック狩りの人々のことを唄っている。誰が作詞したか知らないがおもしろい唄だ。このぬり絵は今でもシアトルの紀伊国屋に行けば買えるのだろうか。

潮干狩りならぬグイダック狩りはマウントレニアに登ることと並んで、ワシントン州に住む子どもたちの通過儀礼みたいなものだ。水が引いた砂浜で水管の先端と思しきところをシャベルで50-60センチ掘って貝を取出すのだが、潮が引いたばかりの砂はスープ上のため穴を掘っても周辺が崩れて深い穴がうまく掘れない。そのためプラスチックや金属製の太いパイプをグイダックのいる周辺に埋め込み、その中の砂をかき出して穴を掘るのだが、実際には濡れた砂浜に腹ばいになって穴に手を突っ込むなど泥まみれの仕事だ。

当時でも唄のように一匹1ドルでは買えなかったが、1990年頃からグイダックが香港や中国にたくさん輸出されるようになって価格は高騰し、今ではやはりシアトルのデリカシーであるダンジネスクラブ(かに)よりも高級食材になってしまい、すし屋で気軽に食べられるネタではなくなった。
#ペット #動物 #昆虫

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雄鹿

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洋子さんと朝食中にふと窓の外に目をやると、鹿がバックヤードを訪れているのが見えた。角が生えている若い雄鹿だ。1頭で行動している。鹿は雄同士、雌同士で群れをつくると聞いているが、他に雄鹿はいないのだろうか。

昨年7月に鹿の子の付いた小鹿が母鹿に連れられてわがやを訪れたが、11月には小鹿の1頭に小さな角が生えていた。この雄の小鹿が成長して母や妹の鹿から独立し、1頭で暮しているのだろう。だからこの鹿は多分マーサーアイランド生まれと思われる。

後刻フロントヤードに出た洋子さんはもうじき咲きそうだったバラの蕾がすべて食べられていることを発見し、がっかりしている。まだ咲いているシャクヤクやポピーは無事だったが、これらはアジサイと同じように鹿にとっては有毒なのだろうか。

昨年バックヤードの木を切るにあたりマーサーアイランド市より木を切る許可を得たが、その際に市の担当者に鹿が訪ねてくるので、前の道路で鹿が車と衝突する危険がある、と話した。その担当者は市の責任者に話してみると言っていたが、数日前にようやくDeer Crossingの警告標識が立てられた。今日わがやを訪れた鹿はこの道路を横断してきたと思うので、新しい警告標識は役に立っているのだろう。
#ペット #動物 #昆虫

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ネコ

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ネコ
花里子には子ネコの頃からドライキャットフードを与えているが、飼主に似て少し太り気味なので今は獣医のところで購入する特別なレシピのドライダイエットキャットフードを食べている。子ネコの時にはミルクも与えたが今ではわれわれが食するものには一切興味がなく、肉や魚にも全く関心がない。

ネコは毛玉を取るために草を食べるが、花里子は大きく育った芝生の葉を好む。以前、植木鉢にネコのための草を植えておいたことがあるがあまり興味を示さず、庭から取ってきた新鮮な芝生の方が好みのようだ。

パンジーは食べられる花としてフラワーサラダに用いられるが、花里子は草の他にパンジーの花が好きだ。花びらを上手に1枚づつ引っぱって茎から取外し、1回に2、3輪のパンジーを食べる。飼主に似ず、結構エレガントな育ち?

花里子のために、わがやでは夏の間パンジーを切らさないようにしている。
#ペット #動物 #昆虫

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ネコ

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ネコ
ねこは実によく眠る。眠ることに関しては天才だ。寸暇を惜しんではうとうとし、陽だまりでうずくまっているので起きているのかと思えば熟睡している。

朝起きてキッチンに行くと花里子は付いてきて朝ごはんをねだる。お座りをして左手のお手をし、お代りで右手のお手をしてから朝ごはんを食べる。子ネコの頃からドライキャットフードを与えているが、実においしそうにぽりぽりと食べる。

朝ごはんを食べ終えるとテラスドアのところに行き、外の景色をおとなしく眺めている。暫くすると眠くなるのか廊下にあるお気に入りのボトルウォーターの空き箱に行って眠る。われわれが朝ごはんを食べる頃また起きてきて、雨が降っていなければデッキに出てハミングバードやロビンやリスなど、その日に訪ねてくる野生の動物を飽きもせずに眺める。

われわれの朝ごはんが終わる頃自分のベッドに行き、子ネコの頃の想いでか暫くの間母猫のおっぱいの代りに毛布を前足で交互に押してうっとりし、それが終わるとていねいに毛づくろいしてから昼寝(朝寝?)をはじめる。昼食時になると起きてきてキャットフードを少し食べてからデッキに出てアウトドアを楽しむが、雨の日などは夕刻まで眠り続けることもある。昼食時に起きてきても30分もすればまた寝に行く。

5時頃には起きてきて爪とぎをしてから自分のお茶碗の前に座って夜ご飯を催促する。わがやでは5時半を花里子の夕食と決めているのでそれまでの間、辛抱強くおとなしく座ってお茶碗の前で待っている。この辛抱強さには感心させられる。ネコは獲物を待ち伏せして捕獲する習性があるので、この辛抱強さは天性なのだろう。

夕食が済むと再びデッキに出て鳥などを眺めるが、満腹のせいかハミングバードを襲う気は全くなく、ぼんやり眺めているだけのようだ。30分ほど経つと5、6ヶ所あるねぐらの中からその時の気分にあったところを選んでそこで眠る。

8時過ぎにわれわれがファミリールームでテレビを見たり本を読んだりしていると、花里子も仲間に入ってくる。おもちゃで遊んであげてもほんの数分で飽きてごろっと横になる。花里子のためのおもちゃが10種類以上あるが、ほとんどはほこりをかぶったままで、毛糸のボール、またたびが少しだけしみ込んだバナナのぬいぐるみ、プラスチック製猫じゃらしだけがお気に入りだ。11時頃にわれわれが寝室に行くまでわれわれにいたずらされる時以外、花里子はファミリールームで眠っている。
われわれが寝室に行く時は付いてきてベッドの足元で眠るが、暫くすると起きてテリトリーを巡回の後、自分のベッドで眠る。明け方には再びわれわれのベッドに来て眠る。

花里子はおそらく毎日20時間は眠っていることになる。野生なら自分の食料を捕獲しなければならないが、その必要がない飼い猫の身分では眠るのが仕事みたいなものだ。

不眠症の人にはネコがうらやましいだろう。
#ペット #動物 #昆虫

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ハミングバード

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わがやのハミングバードのフィーダー『バー洋子』は大勢のお客で大繁盛。おかげで週2、3回砂糖水を補給しなければならず、砂糖を買うためにわがやの家計を直撃している。しかし花里子の友達のためだからやむを得ない。

昨年購入したSony Cyber-shot DSC-W290は小さいながらもなかなかの優れもので、初めて連写機能を使ってハミングバードを撮影してみた。

ハミングバードのホバリングの様子がうまく写っている。
#ペット #動物 #昆虫

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迷惑な訪問者

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迷惑な訪問者
今日、また鹿の一家が4頭でわがやを訪問した。1頭がやや大きく、他の3頭はほぼ同じ大きさだったので、多分昨春訪れた母親と小鹿の一家だろう。よく見ると1頭の小さい鹿の頭には生え出したばかりのような角が見える。

隣家の庭を徘徊しているうちは良かったが、わがやのバックヤードに来て昨秋植えた大切に育てている日本のモミジの葉を食べ始めたので、洋子さんはデッキから大きな声をあげて追い払った。

わがやでは今年は20本位植えてあるチューリップの出たての葉を、多分鹿がみんな食べてしまったので、チューリップはひとつも咲かない。

鹿はかわいらしいが、わがやではもろ手を上げて歓迎するわけには行かない。
#ペット #動物 #昆虫

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花里子/季節限定

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クリスマスツリーを飾る季節となった。わが家では毎年リビングルームのコーナーにツリーを飾り、子供たちや孫たち、更には私たちへのクリスマスプレゼントを根元に並べるのがアメリカに移住して以来の習慣だ。

ネコは快適な場所を見つける名人と言われているが、花里子も時に応じた快適なねどこを家の中に何ヶ所も持っている。利用頻度のもっとも高いねどこは、花里子の部屋にあるベッドの上に置かれた座布団の上だ。昼間はここで寝ていることが多い。

私たちが食事をしたりテレビを見ている時のねどこは、ファミリールームのテレビの前に置かれたCrystal Geyser(ボトルに入った飲料水)のカードボードボックスとなる。また玄関ホールの端でわが家の中心、すなわちどこに行くにももっとも便利な場所に同じCrystal Geyserの箱が置いてあるが、これも花里子お気に入りのねどこのひとつだ。

私たちのベッドも花里子のねどこだ。私たちが寝る時と、丑三つ時頃から私が起きるまではここに寝ていることが多い。ただ時々私たちが寝返りを打ったりして安眠を妨げると、このベッドルームに置いてあるペットショップで購入したネコ用ベッドに逃げ出して寝ている。でも夏の間はこのネコ用ベッドに絶対に入らない。きっと暑いのだろう。その時は私たちのベッドルームの入り口付近がお気に入りだ。階段の一番上なので下から涼しい風が来るのだろうか。

花里子が親しく感じない来客がある場合には、私たちのベッドの下がねどこになる。ここはもっとも安全な場所と思っているのだろう。但し夏にBlue Angelsがシアトルに来て曲技飛行を行う時はわが家の上を大きな爆音とともに飛ぶので、半地下のランドリールームに逃げ込む。

季節限定の花里子のねどこはクリスマスツリーの根元である。今はまだ何もプレゼントが置かれてないので広々としているが、このねどこはだんだんと狭くなってゆく。
#ペット #動物 #昆虫

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花里子

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花里子
約2週間前に花里子の首に自分の後足で掻いたためと思われる傷を発見し、獣医さんに連れて行ったが、ようやく傷が治ったようだ。

毛が生えるにはまだ少し時間がかかりそうだが、今日からまたきれいな首輪を付けている。
#ペット #動物 #昆虫

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鹿

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鹿
今日再び鹿のグループが来た。やや大きめの牝鹿2頭とやや小さめの小鹿2頭の4頭がわが家のバックヤードで草を食んでいた。このところやや頻繁に訪れるような気がする。

小鹿の1頭の頭に小さな角が生えている。この角は今月初めにわが家を訪ねてきた時には見えなかったので、この2週間の間に生えてきたのだろうか。

文献によると鹿は牡は牡同士で群れをなし、牝は牝と小鹿で群れをなすとか。それならばこの牡の小鹿はいずれこの群れから離れてゆくのだろうか。
#ペット #動物 #昆虫

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