まだ花が少ない時期、腹をすかしたハミングバードはわがやのフィーダー『Yoko’s Café』にたくさん集まってくる。しかし6ヶ所ある飲み口の5ヶ所がふさがっていることは珍しい。しかもホバリングせずに止まり木にとまって飲んでいるなまけもの5羽。
今朝は氷点下、花はせいぜいサザンカがちらほら咲いている程度で、腹をすかしたハミングバードはわがやのフィーダー『Yoko’s Café』にたくさん集まってくる。氷点下でも凍らないよう砂糖の量を大目にしているため鳥たちの人気スポットのようだ。
相変わらずわがやにはハミングバード(ハチドリ)がフィーダーに入っている濃い目の砂糖水を飲むために頻繁に訪れる。わがやのフィーダー『Yoko’s Café』は味が良いためか鳥たちの人気スポットだ。 最近、時々フィーダーの上にとまるハチドリに気付いた。自身も時々フィーダーで砂糖水を飲むが、かなりの時間フィーダーの上でじっとしている。他の鳥がフィーダーを訪れるとそのまま飲ませているかと思うと、威嚇して追っ払ったりしている。想像するに身内には砂糖水を飲ませ、よそ者にはここが自分の縄張りとばかりに排除している牢名主のような存在なのだろう。 人間社会でもアジアには勝手に縄張りを設定して、そこに近付く近隣諸国を威嚇している国がある。そういえばこの牢名主も頭と首周りが真っ赤で、何となく共通しているような気がする。
今朝、母鹿が小鹿を連れてわがやのバックヤードに朝食に来た。小鹿はまだ生後ひと月程度と思われるが体長は50センチ位で鹿の子がはっきりしている。洋子さんが見つけてくまごろうがシャッターを切ったが、とても可愛らしい。わがやの飼い猫の花里子をすぐ近くのデッキに出してやると小鹿は花里子を興味深そうに眺めていたが逃げようとはしない。暫くの間親子三匹で若葉の朝食を楽しんでから移動して行った。 おそらく母鹿は子供の頃に親に連れられてわがやのバックヤードに来たことがあるのだろう。餌になる若葉は豊富で、安全を脅かす犬などはいないため、自分が生んだ小鹿たちに、良い餌場を教えに来ているのだろう。今は可愛い小鹿たちだが、いずれ大きくなって洋子さんの育てているバラやチューリップなどを食べつくすことだろう。
昨日の朝、キッチンの照明にねずみのようなものが顔を出しているというので行ってみると、ハツカネズミくらいの大きさのちょっとかわいらしい顔をした小動物がじっとしていた。全く動かないので死んでいるのかと思い、プラスチックバッグを介して捕まえた。デッキに出て様子を見ると、これはまぎれもなくコウモリだった。体長は10センチ以下、翼は広げると20センチくらいだろうか、生まれて初めてコウモリに触れた。 朝起きて玄関ドアの付近に小さな毛の塊が落ちており、虫眼鏡で見ると毛玉の中に昆虫の足のようなものが見え、どうしてこんなものがあるのだろうと不思議に思っていたが、どうやらこれがコウモリのふんらしい。家の中をよく探すと他にも2つふんを見つけた。 調べてみるとイエコウモリという種類らしく、夜行性で軒下、換気口、屋根裏などに住み着くらしい。昆虫を主食とするが、伝染病を媒介するおそれもあるようだ。 いったいどうやってコウモリが家の中に侵入したのかは今もって謎である。暖炉の煙突から入ったのではとも思ったが、煙突の途中のダンパーは閉じており、またウッドストーブにはしっかりした金網のドアが閉まっているのでここから侵入したのではないだろう。 写真を撮影し終わると、コウモリはデッキから元気よく飛び去った。もう来るなよ。 この家に住んで29年、コウモリの侵入は初めてだ。
昨夜から雪が降り、午後11時頃は約5センチの積雪となったが、夜中に雨に変り、朝起きたら半分ほど融けていた。雪がうれしいのは子供達だけで、くまごろうの年齢では雪かきや車の運転が心配になる。またこのあたりでは大雪になると停電の恐れもあり、過去には1週間も電気なしの寒い生活を強要されることもあった。 今朝、角のある雄鹿が3頭わがやを訪問した。雪で食べ物が見つからないという状態ではなかったが、たまたま雪の朝に来ただけのことなのであろう。1頭がやや小さく、他の2頭はほぼ同じ大きさの成長した鹿と思われた。わがやを餌場と心得るのは、以前母鹿に連れてこられた小鹿が成長したのだろうか。
鹿がわがやを訪問するのは近頃では珍しくなくなったが、昨日はまだ生まれて間もない小鹿が2頭、母に連れられて裏庭にあらわれた。小鹿が可愛らしかったので写真を撮った。 この小鹿たちもそのうちにわがやを餌場と心得て頻繁に訪ねてくるようになるのだろう。
わがやをしばしば訪れる鹿はくまごろうにとって、洋子さんが丹精込めて育てていたばらやチューリップなどを食い荒らす歓迎されざる訪問者であることは前に述べた。 わがやのバックヤードにはカナディアンメープルがたくさんあるが、この樹は極めて生命力が強く、伐採した樹の幹から次々と新しい枝を伸ばして若葉をつけ、庭の景観を著しく害する。そのためくまごろうはカナディアンメープルの若い枝を切除するのが春の仕事になっている。また、バッターカップとよばれる黄色い目立つ花をつける多年生の雑草も繁殖力が強く、バックヤードのグラウンドカバーであるツタのカーペットを押しのける厄介者だが、この駆除も年中行事である。 一昨日の夕食時に洋子さんが窓の外に鹿が来ている、というので見ると、雄の若い鹿が一頭でバックヤードを訪れていた。はじめはツタの若葉を食べていたが、そのうちにカナディアンメープルの若葉を食べ始めた。それらを食べ尽くすと今度はバターカップの花を食べ、庭の一部分ではあるがその辺りのすべてのバターカップの花が消えた。鹿を迷惑に思っていたわれわれではあるが、この鹿は例外だ。スカベンジャーとして時々来て欲しい。そういえば以前、シアトルの公園か何かで雑草の駆除に羊を使っているのをニュースで見たことがあるが、この鹿もそれに匹敵するすぐれものだ。またの訪問を期待する。
わがやにはハミングバードがフィーダーに入っている濃い目の砂糖水を飲むために頻繁に訪れる。近頃のように花がたくさん咲いている時期になってもわがやのフィーダーは人気スポットだ。われわれはこのフィーダーを世話している洋子さんにあやかり、Yoko’s Caféと称している。以前使っていたフィーダーは止まり木がないため、ハミングバードはホバリングしながら長いくちばしをフィーダーの穴に差し込んで砂糖水を飲んでいた。 今使っているフィーダーには飲み口の周りにある花びら模様に止まり木があり、怠惰なハミングバードはこの止まり木に止まって羽根を休めてのんびりと砂糖水を飲む。 先日、何気なくフィーダーを見るとハミングバードが上下さかさまになって止まり木に止まっているのに気付いた。この鳥はさかさまの状態で数分間ぶらさがっていた。よく見ると、くちばしをわずかに開いて長い舌を動かしている。具合が悪いのか、と思ってこの鳥に近付くと身の危険を察知したのか逃げていった。 数日後、一羽のハミングバードが止まり木に止まってじっとしていたが、仲間の鳥が飛んできてこのハミングバードに接触すると、まるで鉄棒で遊んでいるかのようにぐるりと180度回転し、さかさまになった。人間でも逆立ち健康法をやっている人もいるが、このハミングバードも胃下垂か何かで逆立ち健康法をやっていたのだろうか。この日以来、逆立ちハミングバードを見ることはない。
ねこはよく眠る。わがやの花里子は一日のうち、少なくとも20時間は眠っている。眠っていないのは、餌を食べるか、外の景色を眺めるか、おもちゃで遊ぶか、甘えるか、用を足す時くらいだ。近くに座っていると思ったら、いつの間にかうとうとと眠っている。変な格好をして寝ていても、われわれと違い寝違えたり肩を凝らせたりはしない。寝起きざまに思い切り背伸びをすれば、それですべておしまいだ。ねこは夜行性というがそれは野生の猫で、花里子のようにデッキ以外は屋外で行動しないねこは、夜中はわれわれのベッドの上で頭を抱えて熟睡している。洋子さんは時々ねむれない、と不満を漏らすが、いまだかつてねこの不眠症なんて聞いたことがない。ねこは眠ることに関しては天才だ。 ねこは狭いところが好きだ。身を守るのに適していると考えているのだろう。病院に連れてゆく時は嫌がるくせに、普段はリビングルームにおいてあるキャリーケースの中に勝手に入って丸くなって熟睡している。陽だまりがあれば、真夏の暑い日でもその真ん中で気持ち良さそうに眠っている。 われわれがテレビを見ている時、そばに置いてある花里子用の寝箱に入って顔を上げていたのに、眠気が我慢出来なくなって頭がこっくりと下を向いた。まるで謝っているように見えたので、起こさないようそっとシャッターを押したが、この状態でしばらくの間眠っていた。