冬のある日のRainier Golf & Country Club 1番ホールグリーンを望む
今年もUSGAによるゴルフスコアのポスティングは11月14日をもって終了した。2019年末まで使われていたUSGAハンディキャップインデックス(GHIN)は2020年からアメリカ以外でも通用するWorld Handicap Systemに変更となり、これまでの直近20ラウンドのベスト10スコアではなく、ベスト8スコアの平均値となった。またスコアをオンラインでポストするたびにインデックスが変更される。今年のくまごろうのインデックスは20.3で終了した。因みに過去の11月15日のインデックスは下記の如くである。
2019年 16.8
2018年 17.9
2017年 18.3
2016年 18.9
2015年 16.9
2014年 17.3
2013年 17.1
このインデックスを見る限り、今年のくまごろうのゴルフスキルはこれまでよりかなり低下しているように思えるが、今年のホームコースでのベストスコアは88で昨年と同じだ。またホームコースでは80台が4回あり、パブリックコースであるMaplewood Golf Courseでは84でラウンドしている。またティーショットも比較的安定しており飛距離も昨年とあまり変わらない。アイアンやショートゲームも去年並みで正直スキルが低下した実感はない。
これまでのインデックスでは例えば昨年末の16.8の時ホームコースハンディキャップは19であったが、新しいインデックスでは20.3に対応するホームコースハンディキャップは21となっている。ホームコースが以前より易しくなったとは思えないので、多分新しいインデックスは旧インデックスより高めに示されるのではないだろうか。因みに新しいインデックスはコースの難易度を示すスロープが113のコースを標準としており、くまごろうのホームコースブルーティのスロープは129なので標準コースよりは難しいはずなのだが。
ホームコースでのベストスコアは目標としているエージシュートに今年は10ストローク及ばないが、今の体力を維持出来ればもしかしたら80台中頃に達成、という希望は無謀ではないだろう。
Black Fridayを利用して新しいランニングシューズを購入した。New Balance FuelCell 890 V-8というモデルで中距離・舗装路走行に適している。
これまで使用していたシューズはNew Balance Fresh Foamシリーズで、昨年6月から走るのをやめて速歩に切換え、5月からは上り坂部分のみ走ったりしていたので、2年以上も使用した。
最近は約7キロのコースで走る距離を少しづつ延ばし、今では全体の半分以上走っている。フルコース走っていた時のタイムは46~47分だったが速歩の時は65~67分、ランとウォークの組合せを始めた今年5月以降は55~57分、最近では52~54分のペースだ。幸いにも走っても膝が痛くならず、新年になったら急な下り坂以外は走ろうと思っている。新しいシューズのはき心地が楽しみだ。
きれいに集められたイチョウの落葉
可愛らしい日本もみじの落葉
今日は最高気温が7℃前後、午前中は今にも雨が降りそうな寒々しい日、でも午後には少しだけ日が射した。Rainier Golf & Country Clubでは落葉が木の根元付近にきれいに集められていた。また、17番ホールグリーン付近には赤子の手のひらのような可愛らしい日本もみじが散っていた。シアトルに多いカナディアンメープルは天狗の団扇のような大きな落葉で趣がないが、日本もみじの落葉は絵になる。
肝心のスコアは49/45の94で、この時期としては可もなく不可もなし、といったところ。パーが5つ取れたのは満足。
Rainier Golf & Country Club 10th Holeより17th Holeを望む。
秋晴れでのラウンド。スタート時の気温は約5℃で寒い。結果は???
2014年春に手に入れた柚子の木は今年もシアトルの寒さを乗り越えてすくすくと育ち、20個ほどの実をつけている。中には既にゴルフボールを超える大きさにまで成長しているものもあり、これから来る冬の食卓を飾ることになるだろう。
2014年春に手に入れた柚子の木は今年もシアトルの寒さを乗り越えてすくすくと育ち、20個ほどの実をつけている。中には既にゴルフボールを超える大きさにまで成長しているものもあり、これから来る冬の食卓を飾ることになるだろう。
冬の寒い朝に一所懸命光合成をおこなっているクロッカス
2013年11月にくまごろうは人工光合成についてブログに掲載したが、その後この技術はどのくらい進歩したのだろうか。光合成は植物が光エネルギーを化学エネルギーに変換する光化学反応(明反応)と、化学エネルギーにより水素と二酸化炭素から糖を合成する一連の反応であるカルビン回路(暗反応)からなるが、前者は水を光のエネルギーで水素と酸素に分解する工程である。
明反応に関して新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)は2020年5月に、同機構と人工光合成化学プロセス技術研究組合(ARPChem)が信州大学、山口大学、東京大学、産業技術総合研究所と共同で紫外線領域において世界で初めて100%に近い量子収率で水を水素と酸素に分解する粉末状の半導体光触媒を開発した、と発表した。量子収率とは照射した光エネルギーの明反応での利用効率である。明反応においては分解された水素と酸素が反応して水に戻る逆反応が起こりやすいため、これまで多くの場合量子収率が10%以下で、50%を超える例はわずかである。この研究では数種類の粒子状高活性光触媒が比較検討され、チタン酸ストロンチウム系光触媒がもっとも高い量子収率を示した。今回発表された研究ではチタン酸ストロンチウム系光触媒の粒子形状を制御し、異なる場所に助触媒を析出・担持させることにより分解した水素と酸素が触媒の異なる表面で発生し、これらが水に戻る逆反応をほぼ抑えこめるようにしたことが大きな成果である。
明反応の実用化のためには、量子収率の向上とともに光触媒の水分解反応に対する光の波長範囲が重要である。前述の研究では波長が350~360ナノ(10-9)メートルの紫外線領域では高い量子収率を達成出来たが、この領域は太陽エネルギーのごく一部にすぎず、今回発表された光触媒の太陽エネルギー変換効率はせいぜい1%程度である。なお植物による明反応では平均的に0.2%程度でそれに較べれば現状でも高い効率と言える。もしも500ナノメートルまでの光をすべて明反応に利用出来た場合には太陽エネルギー変換効率は8%、600ナノメートルまでの場合では16%程度となる。因みに可視光線の波長は約400~800ナノメートルである。前述の研究グループは今後、より波長の高い光を利用出来る光触媒で粒子形状制御技術を応用して太陽エネルギーの変換効率10%を目指す計画で、このレベルの技術が完成すれば明反応による水素が二酸化炭素の発生を伴う化石燃料由来の水素に経済的に太刀打ち出来ると言われている。
これまでにも水素を発生するp型触媒と酸素を発生するn型触媒を異なる薄膜に成形し積層したタンデム構造の光触媒では、2016年に変換効率3%、2019年には7%を達成しているが、積層構造は複雑なため商業化に必要な大面積シートはコストに難があったが、今回の研究で使用された粒子状光触媒は1個の粒子にp型とn型が存在するため大型化が容易という利点があり、NEDOは2022年までに粒子状光触媒での変換効率10%を目指している。
太陽光による水素製造には人工光合成とは別に太陽光発電パネルと水電解設備の組合せという方法もある。現在広く使用されているシリコン製発電パネルの太陽エネルギー変換効率は14~20%が一般的であり、またシリコン系太陽電池では理論上29%が変換効率の限界と言われている。またより複雑で高価な化合物3接合太陽電池パネルでは3層のバンドギャップが異なる半導体を多層化することでより長波長の光も利用してエネルギー変換効率を36.8%まで高めることに成功し人工衛星のエネルギー源として使用されている。しかし太陽光発電設備と水電解設備の組合せによる水素製造では設備投資額が大きくなるため、太陽エネルギー変換効率が低くても人工光合成の方が低価格で水素製造を実現出来ると考えられている。
2013年のブログではトヨタグループの人工光合成研究でエネルギー変換効率が0.14%、パナソニックでは0.2%を達成したことを紹介したが、今回のNEDOの結果を見ると人工光合成研究は着実に進歩している。NEDOを中心とした人工光合成開発の更なる進展を期待する。
くまごろうのランニング/ウォーキングコース
2019年6月頃から右膝内側に違和感をおぼえはじめ、7月になると階段を下りる時に痛みを感じるようになった。インターネットによる自己診断ではこの痛みは鵞足炎によるものらしい。鵞足とは膝を曲げるための太ももからの3つの筋肉が膝下部の骨である脛骨に内側で接続する腱の部分であり、使いすぎで炎症を起こすのが鵞足炎だ。陸上競技、サッカー、バレエなどをやる人に多いらしい。炎症は冷やしたり痛み止めの服用で収まるが、安静にすることが最上の治療法とのことだ。医者にかかれば膝を捻転するゴルフは控えるように言われるのが必定なので、自助努力で寛解を目指すことにした。
それまで週2回、約7キロのコースを46~47分で走っていたが、7月からは65~67分での速歩に切り替えた。速歩に変更して気付いたことは、走るのは日によってはやりたくない気持ちと義務感の葛藤があったが、速歩は出かけるのが楽しみに感じられることだ。走ると特に上り坂などきつい所では苦しくなるが、速歩では気分爽快、呼吸も乱れない。
12月になると不覚にも坐骨神経痛を発症し3ヶ月間歩くこともままならなかったが、リハビリも終了した今年4月から再び速歩を始めた。くまごろうの年齢では速歩でも十分な有酸素運動になるので、健康維持の点では十分なのだが、心肺機能の強化にはあまり役立っていないと思い、5月に入ってからコースの上り坂では走ってみることにした。走ると膝への負担が体重の3~4倍かかると言われているが、上り坂ではその負担がそれほど大きくないこと、また心肺機能強化には効果的である、と思ったからだ。コースの約半分が上り坂なので、速歩とランニングのバランスも良さそうだ。既に2ヶ月ランニング/ウォーキングを続けているが、タイムは55~57分で、10キロに換算すると概略1時間20分ペースとなる。
ランニング/ウォーキングは登りを走っている時は多少苦しいがずっと走るほどの苦しみはなく、走るのをやめればすぐに速歩の爽快感が得られ、その上心肺機能の強化にもなるので、当分続けてみようと思っている。このトレーニングのおかげでゴルフで18ホール歩いてもスタミナ不足を感じることはなく、スコアも90前後と悪くない。いまだに右膝内側の違和感は消えていないが、日常生活に支障をきたすことはない。
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