May
24,
2022
「傾聴」:大切だと分かっているのに、なぜ出来ないのか?(Day1)
プロフェッショナルコーチとして、企業のお客様に昨今、
「1on1ミーティング」
の導入支援をする機会が増えました。
「1on1ミーティング」とは、通常の業務会議とは異なり、「部下のための」対話の機会。「緊急ではなく重要」いわゆる「第二領域」のテーマについて話をするもの。
「やはり、きちんと部下の話を聴くことが重要ですね!」
「これまで部下の話をしっかり聴くことは無かった。こんなことを考えていたんだ、と勉強になります」
「自分も上司と、こんな風に話が出来たら、と思います!」
導入支援していくとお客様である管理職の方々から、こんな嬉しいご報告を受けることが多いです。
しかし一方、素朴な疑問ですが、
職場ではそもそも何故、コミュニケーションの基本である「傾聴」が、出来ていないのか? 出来ないのか? しないのか?
小学校くらいまでは、生徒として我々は先生から、
「人の話をきちんと聞きなさい!」
と何十回となく言われてきていたことを思い出します。
それがどうして会社や組織内、特に「上司部下」という関係になると、小学生が出来るようなことが出来なくなってしまうのか?
会社や上司部下という「関係性」や、職場という環境に、その原因があるように感じます。
今日以降は、このテーマで私の思うところを書き進めて行きたいと思います。
今後のざっくりとした流れを記しておきます。なお仮置きの章立てなので、変更される可能性があることを、予めお伝えしておきます。
1.傾聴:大切なのになぜ出来ないのか?
2.会社という組織に問題あり?
3.上司部下という関係性が「傾聴」を出来なくさせている?
4.職場で「傾聴」カルチャーを根付かせるために
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
May
24,
2022
質問力を鍛える(Day6,Final)「多面的に考える癖をつける!」
先日始めたブログの新タイトル、
「質問力を鍛える」
職場はもちろん日常生活においても、我々が何気なく発している
「質問」
それを何回かに分けて、少し深掘りして行きたいです。
今後の全体の流れは以下のように構想しています。しかしながら、途中で気が変わるかも知れませんので、悪しからずお付き合いください。
【テーマ】
1.質問とは何か?
2.質問の目的
3.質問の効果
4.質問する際の工夫
5.質問力とは?
6.質問力の伸ばし方
今日はその6回目、最終回。テーマは、
【6.質問力の伸ばし方】です。
昨日、「コーチングクラス」の講師を久しぶりに務めさせて頂く機会がありました。
受講生は大手企業の管理職の方々。そして昨日のクラスのテーマが
「視点を移動させる問い」
昨日のクラスはもちろん、コーチングスキルとしての「質問」をお伝えするのが主目的。しかし実は
この「視点を移動させる問い」は、仕事に大いに生かせるスキルなのです。
職場で色々な課題や問題、そして様々なステークホルダー(利害関係者)との調整に多くの時間を使っていらっしゃる管理職の方々。
課題解決には、物事を多面的に捉え、最適な解を短い時間で導き出す必要がある。その時に
「質問力」
が大いに役立つのです。
前回の繰り返しになりますが、
・質問とは、意図を持って、効果を期待して繰り出すもの
・質問には人を動かす、という大きな力がある
・質問一つで、様々な発想や観点を生み出すことが可能
こう纏めてみると、質問する力や質問を創り出す力、即ち「質問力」とは、
ものごとを考える「着想力」だったり、一つの事象を「多面的に見る」ことを助ける力となります。
この「異なる視点」を持つことは、VUCAと言われる正解のない時代においては、常に求められていることもように感じます。
何故なら、物事を多面的に見て、観察し、判断する必要が高まっているからです。
では、「必須スキル」と言っても過言ではない「質問力」は、どうすれば身に付くのでしょうか?
一言で言ってしまうと、
「物事を多面的に考える癖をつける」
ことだと私は思っています。
言い換えると
「拙速に答えを求めない・出さない」
ということでもあります。我々は時間的、そしてコスト的な観点で、最初に思い付いた答えや、表面的な回答に飛びつきがち!
そこをぐっとこらえて
「他には、どういう選択肢や方法があるだろうか?」
と一呼吸置いて考えてみる、思いを馳せてみる。
この心掛けが重要です。そして
・「多面的」とは、どういうことか?
・具体的にどういう「切り口」で考えれば良いのか?
ということも、さらに一歩踏み込んで考えてみると、
色々な角度で考える、例えば、
・時間軸(現在・過去・未来)
・立場(自分・相手・歴史上や架空の人物・第三者などの利害関係者)
・仮定の視点(制約を付ける・制約を外すなど)
・視点を広げる(原点・感情・飛躍・全体俯瞰など)
いかがでしょうか?
「質問力」は単に、質問する力に留まらないところが素晴らしい、と感じます。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
May
23,
2022
久しぶりの「コーチングクラス」の講師
今日はたまたま機会を頂いて、久しぶりに
「コーチングクラス」の講師
を務めさせて頂きました。
受講生はある大手企業の管理職の方々。
その会社はある支社全体で
「コーチングスキル」の習得
を目指しているとのこと。
素晴らしいです!講師である私も、伝える言葉に力が入りました。
企業にお勤めの管理職ということで、以下の点に留意して講義を進めました。
・部下との対話や上司との対話など、コーチングを単なる覚えるスキルではなく、実際のビジネスシーンで活用・利用できるように誘うこと。
・このスキルはどうしてその「コンテクスト」で機能するのか?背景や状況とともにスキルを体得してもらうこと。
・頭での理解と実践との距離が遠いのがこのコーチングスキルの特徴。私がよく例えるのが「自転車に乗れる」ようになること。
「トライ・アンド・エラー」、実践でのみ体得出来ることを伝えて、練習を重ねて欲しい。
・コーチングを学び、実践する仲間を作って、増やして欲しい。
誰でも最初は「初心者」だが、心掛けをしっかり持って練習すれば「誰でも出来る」ようになる。ロケットサイエンスでは無い。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
May
21,
2022
質問力を鍛える(Day5)「『質問力』は今の時代の必須スキル?」
先日始めたブログの新タイトル、
「質問力を鍛える」
職場はもちろん日常生活においても、我々が何気なく発している
「質問」
それを何回かに分けて、少し深掘りして行きたいです。
今後の全体の流れは以下のように構想しています。しかしながら、途中で気が変わるかも知れませんので、悪しからずお付き合いください。
【テーマ】
1.質問とは何か?
2.質問の目的
3.質問の効果
4.質問する際の工夫
5.質問力とは?
6.質問力の伸ばし方(様々な視点を持つようになるためには)
今日はその5回目。テーマは、
【5.質問力とは?】です。
「質問」に関して、ここまで考えてみて改めて思うことは、
・質問とは、意図を持って、効果を期待して繰り出すもの
・質問には人を動かす、という大きな力がある
・質問一つで、様々な発想や観点を生み出すことが可能
こう纏めてみると、質問する力や質問を創り出す力、即ち「質問力」とは、
ものごとを考える「着想力」だったり、一つの事象を「多面的に見る」ことを助ける力
のように思えます。
そう言われてみれば、自分一人で行う「セルフコーチング」は将に、自己の中の「二人の自分同士」の対話。
この対話に置いては、
一人の自分が、もう一人の自分に「異なる視点」で問いかける
という現象を起こしているように感じます。
この「異なる視点」を持つことは、VUCAと言われる正解のない時代においては、常に求められていることもように感じます。
何故なら、物事を多面的に見て、観察し、判断する必要が高まっているからです。
つまり「質問力」は、この世を渡っていくための
「必須スキル」
と言えるのではないでしょうか?
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
May
20,
2022
正しい習慣化を身に付ける(Day2)「習慣化に関する『サブテーマ』を検討する」
知り合いから、興味深いブログテーマとして、こんなお題を頂きました。
「正しい習慣化を身に付ける」
今日は、前回に引き続きこのテーマから連想される「サブテーマ」を探ってみます。
「習慣」や「習慣化」といっても、様々が切り口があるように感じます。
そこで今、手元にある資料や情報から連想されるものは以下の通りです。
1.大きな目標 vs. 小さな習慣
2.新しい習慣を身に付けるためには?
3.学習の習慣化
4.マインドフルネスを習慣化する
5.集中する習慣を身に付ける
上記それぞれについて、簡単にコメントをしておきます。
【1.大きな目標 vs. 小さな習慣】
(1)人は問題に直面した時、自分の行動や思考パターンを変更して、いきなり大きな目標を掲げがち。これが逆に重荷になって、モチベーションが下がってしまう。
(2)「大きなこと、野心・野望を掲げる方が好ましい」という固定観念、フレームを捨てた方が良い。
(3)むしろ小さなことを実行することを心がけて方が実現しやすい。
【2.新しい習慣を身に付けるためには?】
(1)上手に失敗することを学ぶ必要がある。
(2)小さな失敗や落胆することに慣れる
(3)自らのコミットメントを他人と共有する
【3.学習の習慣化】
(1)アンラーニング(学びほぐし)
(2)ラーニング(学び)
(3)リラーニング(学び直し)
【4.マインドフルネスを習慣化する】
(1)一緒に体験・体感・習慣化する仲間を増やす
(2)自分なりの強いコミットメント
(3)指導者に仰ぐ
【5.集中する習慣を身に付ける】
(1)集中することの効用を理解する。
(2)集中する方法を見つける・編み出す。
(3)小さなレベルの行動にブレークダウンする。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
May
19,
2022
質問力を鍛える(Day4)「心を揺さぶる問いとは?」
先日始めたブログの新タイトル、
「質問力を鍛える」
職場はもちろん日常生活においても、我々が何気なく発している
「質問」
それを何回かに分けて、少し深掘りして行きたいです。
今後の全体の流れは以下のように構想しています。しかしながら、途中で気が変わるかも知れませんので、悪しからずお付き合いください。
【テーマ】
1.質問とは何か?
2.質問の目的
3.質問の効果
4.質問する際の工夫
5.質問力とは?
今日はその4回目。テーマは、
【4.質問する際の工夫】です。
(1)質問の効果
前回のこの場で質問の「効果」についてお伝えしました。その効果を一言で言うと
「行動を引き起こす」
そして、行動を起こす、起こしてもらう対象者は、相手、又は相手も含めた自分たち、です。
(2)効果を最大化させるための工夫
では「行動を引き起こす」効果を得る、最大化させるためには、どういうことに配慮したら良いでしょうか?
相手の事を考える前に、先ずは自分が行動を起こした体験を思い出してみると、自ずと答えは見えてくるかと思います。
思わず体が動いてしまった体験、例えば、
・「それは美味しそう!」と思ってスイーツに手が伸びた
・「やばい!」と焦って、走ってその場を立ち去った
・「それは面白そう!」と思わず衝動買いをした本
・「そういうやり方もあるんだ!気付かなかった」と異なる方法を試す
つまり我々は、楽しみや期待感、ワクワク感、危険やリスク、異なる視点に驚く、など
「心が揺さぶられた時」
行動を起こす気がします。
そういう点に着目して、質問を創り出してみると効果が出そうですね!
つまり、こんな観点でしょうか?
①未来視点
②楽しみ・ワクワク感・期待感
③具体的なイメージを沸かせる
④広がりや自由さ、オープンさが伝わる
⑤視点を変える、新規性、異なる目線
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
May
19,
2022
正しい習慣化を身に付ける(Day1)「ブレストでネタを検討中」
知り合いから、興味深いブログテーマとして、こんなお題を頂きました。
「正しい習慣化を身に付ける」
今日は、このテーマからどんな内容が連想できそうか、夢想・妄想をしてみようと思います。
なお思い付きで書いている部分も多いので、内容不揃い・不整合などなどをお許しください!
先ずは、使われている「語彙」の深掘りから始めてみます。
1.習慣化
習慣化とは習慣となること。習慣とは辞書によると
「長い間繰り返し行ううちに、そうするのがきまりのようになったこと」
きまりになった、ということはその人自身、その習慣を実行することが当たり前になっている。
逆に実行しないと気持ちが落ち着かない、忘れ物をしたような気がする、など何らか異変を感じると想像される。
良い習慣と良くない習慣がありそうである。
2.習慣が身に付いた状態とは?
上記の通り、それをしないと肉体的、又は精神的に落ち着かない、など体に変調を来す。アルコール依存症などは分かりやすい例だと感じる。
一方、一度身に付いてしまうと、なかなかやめられない習慣というものもあるだろうし、誰でもひとつくらいありそうである。
また、習慣とはその語彙の意味にもある通り、
「長い間繰り返す」
ことによって体得するので、その効果が良い悪いにしろ、恐らく「将来・未来」に繋がることになる、と想像される。
良い習慣ばかりが身に付けば良いが、それがそうもなかなか行かないのが常(笑)。
3.正しい習慣・正しくない習慣
習慣を「正しい」「正しくない」と判断する軸は何だろうか?
いくつか思い当たる軸・切り口は
・身体・健康
・対人関係
・考え方・捉え方の思考方式
・行動様式
・年齢
・お国柄・地域性
今日はここまで。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
May
17,
2022
実は内心ドキドキ、初回セッション!
私は日頃、社長や経営者、会社の管理職にパーソナルセッションを提供する「エグゼクティブコーチ」をしています。
「どうやって集客しているのですか?」
とコーチ仲間や起業家の友人から、よく訊かれるのですが、
「特段、集客活動はしていないんです!」
メルマガやブログをその顧客リストでセミナーを開いて....という「王道」の集客は全くしておらず、もっぱら
「口コミ」や「ご紹介」
が殆どです。
ある保険会社が主催している「企業交流会」で知り合った経営者から先日、お声掛けを頂きました。そして昨日が、パーソナルセッションの初日。
これまで何十人の方と「初対面」からコーチング・セッションをしてきている経験がありますが、やはり流石の私も
「初回は緊張します」
正確に表現すると
内心は緊張しています。しかし外面はいつも通り、です。
コーチ側が緊張すると、それでなくても緊張するクライアントが、更に緊張してしまいます。
・コーチングって、何をされるのだろうか?
・何か難しい質問とかされるのかな?
・質問に答えられなくて恥ずかしい思いはしたくない
・マインドコントロールされたら嫌だな!
良く分からないこと来る不安は、クライアント側の方が強いはず。
従って私は、特に初回は、
・クライアントにリラックスして話してもらう。
・社長だからこそ、仕事の話だけでなく、家族や趣味などプライベートな話もしてもらう。
・これまでの苦労話や社員には、なかなか分かってもらえない話をしてもらう。
・コーチ自ら、自分のプライベートな話を自己開示する。
・今後のコーチング・セッションの流れや全体像を説明する。
つまり、私自身の初回セッションの「ゴール設定」は、クライアントに
「ゆったり、話したいことを話せて良かった、すっきりした」
と、思ってもらうこと。
昨日の社長さんは、初回セッションをどんな風に、感じてくれたでしょうか?
次回以降は、今度はお互いにコーチング・セッションを「創っていく」関係の構築が重要となってきます。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
May
16,
2022
質問力を鍛える(Day3)「質問は、相手の行動を引き起こす」
先日始めたブログの新タイトル、
「質問力を鍛える」
職場はもちろん日常生活においても、我々が何気なく発している
「質問」
それを何回かに分けて、少し深掘りして行きたいです。
今後の全体の流れは以下のように構想しています。しかしながら、途中で気が変わるかも知れませんので、悪しからずお付き合いください。
【テーマ】
1.質問とは何か?
2.質問の目的
3.質問の効果
4.質問する際の工夫
5.質問力とは?
今日はその3回目。テーマは、
【3.質問の効果】です。
前回「ジョハリの窓」を使って、質問の目的を検討してみました。質問は「誰のための質問か?」という視点が重要、ということが浮き彫りになりました。
つまり、その質問が
(1)「質問者(自分)のため」なのか、それとも
(2)「相手のため」、そして
(3)「自分たち(質問者と相手の両方)のため」なのか、
をきちんと把握する、意図する必要がある、ということです。
そして、これは今日のテーマの
「質問の効果」
にも大きく関わってきます。
上記(1)から(3)までを、効果という観点でもう少し考えてみましょう。
(1)「自分のため」の質問は、自分の疑問の解消や深い理解のための質問。つまりその効果もある意味で同様です。これはいたってシンプル。
では、(2)「相手のため」の質問はどうでしょうか? 前回、ジョハリの窓の「第③象限(秘密の窓)」でも少し触れましたが、
「さりげなく」伝える・教える
という目的があります。このさりげなく伝えることの効果は、ずばり
「相手が気付くことで、『行動を起こす』」こと。
そして(3)「自分たちのため」の質問は、自分も相手も知らない・分からないことに関する質問なので、
「知っている人に聞いてみよう」とか
「自分たちで調べてみよう」や
「我々で作ってみよう」
という行動が引き起こされます。
つまり質問には、疑問を解消したり、内容を明確にする効果に加えて、
「行動を引き起こす」
という効果もあるのです。
プロコーチが使う質問は、クライアントに「気付いてもらって、行動を起こしてもらうこと」を意図していることが多いのです。
従って、一見当たり前にように思える事柄に関しても、クライアントに「敢えて」質問する、ということが起きるのです。
コーチが「ここは重要なポイント。クライアントに敢えて言語化してもらうことが必要」と感じた時に質問を繰り出すのです。
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
May
15,
2022
仕事と余暇の境:「リラックスする時間が無くなる?」
今朝の日経新聞に、こんなコラム記事を見つけた。
「曖昧になる仕事と余暇の境」
コロナ下でいわゆる「働き方」が大きく変化した。
「余暇に仕事を組み入れる」スタイルや人たち。そしてその逆に
「仕事に余暇の要素を含める」企業。
オフィスから解放され、パソコン一台でいつでも、どこでも仕事が出来る環境が整備されつつある。
一方、「ワーケーション」なる言葉も創られ、余暇に仕事が組み込まれる動きもある。
このように、「オンとオフとの融合」が急ピッチに進んでいるのだが、その結果、
完全にリラックスする時間と場所がなくなる恐れがある。
ゆったり小説でも読もうか、と入ったコーヒーショップ。隣席で一心不乱にパソコンを叩くビジネスマン。
「あ、そういえばこんなアプローチもあるな!」
開いた小説をすぐさま閉じて、私もパソコンを開いて、思い付いた企画を忘れないうちに、一心不乱にメモをする。
「同調圧力を感じた訳ではない。人は人、自分は自分。自由な働き方を選んでいるだけだ!」
少し言い訳じみた言葉を自らに投げる。
しかし、もしこの場所がリゾート施設内のプールサイドに寝転がっていたら、どうだろうか? 突然パソコンを開いて企画書を書き始めるだろうか?
私は今年、独立して4年目。自由な働き方を選んで、ここまで突っ走ってきた。そこそこ結果も出つつある。しかし、たまに妻から、
「あなた、いつ休みを取っているの?いつも仕事モードのように見えるけど!」
反論の言葉がない。「お客様の都合」という伝家の宝刀の言葉で、余暇のための時間を放棄している自分に気付く。
この朝刊コラムの結びにあるように
『純粋に余暇を楽しむことは忘れずにいたい』
妻の方を向き直って私は
「そうだね、じゃあ―今年の夏は、久しぶりに自然の中でのんびりしようか?」
隣にいる妻が、少し引きつった笑みをこちらに投げた。
何としてでも実現させなければ!また噓つきの汚名を着せられる。
「でも、こんな気持ちじゃ、仕事モードだな?」
夏休みの計画を、自ら企画しようと心に決めた!
ではまた明日!
「働くあなたを元気にする」プロコーチ、砂村よしお
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