著書名~ 政(まつりごと)の言葉から読み解く戦後70年 著 者~ 宇治 敏彦 (うじ としひこ)さん・・ 東京新聞、中日新聞の政治部次長、経済部長、論説主幹を経て東京新聞代表。現在、相談役。 <まえがき>から吸い込まれた・・ 人間がもつ最大の <武器>は、それは <言葉>であろう。 他人を感動させることも、激怒させることもできる。 <言葉>は道具であるだけでなく、生き物だといえる。 受けても、その言葉がきっかけで結婚に発展したり、怨念から殺人に走ったりする。 なかでも、政治家~企業経営者といった他人を引っ張っていく立場に、ある人々 あるいは未来のある子どもたちを教育する教師の<言葉>は、一般市民以上に その責任が重いといえる。 今年は敗戦から70年になります。 小生は昭和25年小学校4年生の頃から<政治>に興味を持ち始め・・ 多摩地区出身の<女性代議士松谷天天光さん>・・白亜の恋 酔いどれ大蔵大臣<泉山三六>・・ 大人たちに混じって・・煽てられ・・得意げになっていた この書籍では・・ 敗戦直後の東久邇宮首相から現在の安倍首相まで、戦後<日本丸の舵取り>をした内閣総理大臣は33人を分かりやすく説明しています。 <一内閣一仕事>という言葉があるように、 麻生元首相のお爺さん・・吉田茂は<戦後復興> 鳩山由紀夫元首相のお爺さん・・鳩山一郎は<日ソ復交> 安倍首相のお爺さん・・岸信介は<安保改定> 池田勇人は<所得倍増> 岸首相の弟~佐藤栄作は<沖縄返還> 田中真紀子さんの父親・・田中角栄は<日中正常化> 現在も存在感のある 中曽根康弘は<国鉄民営化>などで実績を上げました。 その後の首相は<小泉純一郎>を除き、いずれも短命で特に印象に残る実績もありません。 返り咲いた <安倍信三>は実績作りに躍起になって<安保改定等>で、滅茶苦茶な行動で <日本丸沈没>の危機になっています。 読み終わって・・鋭い切り口~語り口>に、久し振りに感動しました。 図書館に返却するだけでは<記憶が途絶えるので>購入することにしました・・ <新評論>発行~¥2800円(税別)