精神科医・名越康文氏 X 桜井章一氏の対話より **リサイクル症(いらないものにこそ本質がある) 現代人は「いらない」と思ったら、それに見向きもしない。 自分が捨てたものこそが重要なのだ。 自分の棄て牌を見ているほうが、自分の今の状況を見つめられるのだ。 でも多くの人が他者から得ようとするから、他者を見る。 ほかにばかり目をやるから自分を見失う。 自分を見失ったら勝負に勝てるわけがない。 自分がいらないと思ったものこそ大切で、そこに本当の自分、ものの本質が隠れていると私は思う。 私は常々大局を見る習慣をつけようと努力をしているつもりですが、苦しい場面に遭遇すると無意識のうちに隣の<青い芝生>を見てしまうことが多い。 先ず足元を固めてから・・周囲の力を借りて・・自分の周辺を見渡してから・・過去の経験から・・先人の知恵を利用して・・ 口先で言うのは簡単ですが私如き凡人では<大所・高所>から瞬時に判断することは大変難かしい・・。 老兵の解決のできない・・永遠の悩みです。