臼の前には鎌
その右手には鍬があり、燃料とする柴か粗朶が積んである
150年ほどタイムスリップすると、このような生活を
殆んどの日本人は送っていた
この家は裕福な農家であると想像される
板敷きの部屋があり、調度品や玩具などからそれが
分かる
当時の貧農ではこのような生活はしていないようである
玄関の脇の壁は少し崩れ、下の葦を組んだ下地が見える
壁には箕と笊がぶら下げられ、その陰には臼、杵、蓑
それと鶏が描かれている
お上さんは左手に顔を向け、玄関に訪ねて来た杖を
ついた老人の応対をしている
杖の左に編んだものがあるが、何か分からない
酌をする主人は瓢の徳利を持ち
傍らには童に乳を含ませるお上さん
主人の腰には煙草入れがあり、童は太鼓の玩具を手に
その前には玩具が二点ある
お上さんは右手に何かを持っているが判明しない
烏帽子をかぶった客人は杯を手に、楽しげな表情で
酒を飲んでいる
胡坐の前には煙管と煙管盆があり、煙管盆には炭を
入れた器と灰皿
この煙草盆は凝った造りである
酒肴と杯盆が並べてある
仙臺 安政三(1856) 丙辰 晩夏
縉齋由章 行年七十二歳
と記されている
152年前の庶民の生活を記録した楽しい画である
この画像では詳細が分からないので、数回に拡大した
画像を掲載してみる
街中の小さな神社 船江神明神社
江戸末の郷土史を紐解くと、気になる神社である
大概は人気(ひとけ)がなく、周りをうろつくだけであったが
今回は幸い人の出入りがあったので、拝殿を見せて頂けた
拝殿の天井近くの壁には数枚の奉納額が飾ってある
歌合せの奉納額、船絵馬(立体的な)【画像】などに混じって
一枚の板絵額が奉納されていた
これから、数日に亘ってこの板絵を紹介させて頂く
ジャンルとしては伝統・文化であるが、今回は
アート・芸術に登録した
とある鮨屋のカウター越しに目に入った鉢植えの花
寿司職人の許可を得て撮影
今流行の「クリスマスローズ」
名前から完全な外来植物
でも、最近は品種改良されて和にも馴染む花が咲いている
日本全国のあちらこちらで、漫画を町興しに使う手法が
行なわれている
アーケードの架かった繁華街は郊外のショッピングモールの
影響で客足は遠のき、シャッターの下りている店も
散見される
漫画をテーマにいくつかの銅像が建っているが、果たして
これが起爆剤になるであろうか
基本はお店がその時々の消費者に受け入れられなく
なった事が一番の原因であろう
確かに駐車場の問題もあるが、お店の独自性、オリジナリティ
顧客との接点など再考する問題もあるようだ
屋敷のあちらこちらに、花が活けられている
年中、活け花を絶やさずに継続すると経費を考えるのは
貧乏人の浅ましさであろうか
活ける人のセンスとそれらの花を購入し用意をする
飾りつけた後に片づけをし、見る人はその完成した
状態だけを鑑賞する
全ての作業や企画力は物事に共通する事である
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