《襍草・/・古往今来109》燕尾仙翁

《襍草・/・古往今来109》燕...

エンビセンノウ(燕尾仙翁) ナデシコ科(Caryophyllaceae)
学名:Lychnis wilfordii

山地の湿地に生える多年草。7月の半ばから咲き始める。
茎の先に集散花序を出し、5枚の細かく裂けた赤い花弁を付ける。
咲き誇っている姿が艶やか故か、乱獲や盗掘により激減している。
将来自生絶滅の危険性が高く「絶滅危惧種?B類」に指定されている。

7月17日誌「2012/7/29箱根湿生花園」

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《襍草・/・古往今来108》山百合

《襍草・/・古往今来108》山...

ヤマユリ(山百合)  ユリ科(Liliaceae)
学名:Lilium auratum Lindl. var. auratum

ヤマユリの蕾が開花する直前はオレンジで赤色がかっている。
花開すると花の裏側に色が残り、中心には黄色い太い筋が入る。
世界のユリの中で最も大きい直径20~26cm位の白い強い香りの花をつける。
地下に大福もちのような形の鱗茎(茎の周りに膨らんだ鱗片の集り⇒球根の一種)がある。
花は茎の先に1~6個、多いものでは20個もつく。
花は6枚の花被片からなり、そのうち3枚は少し細く元々がく片が花びらの様な姿に変わった。
幅の広い3枚の花被片が、本来の花びら。
『研究者ノート、筑波大・遊川知久』
日本は、世界でいちばんユリの美しい国といってよいかもしれません。
14種が北海道から沖縄まで、春から夏の山や野を彩ります。
中でもヤマユリは、豪快な花容とむせ返るほどの官能的な香りで、
梅雨明けを強烈に印象づける植物です。
日本固有の種で、青森県より南、近畿地方まで分布が知られています。
明治維新からしばらく、ヤマユリの球根が大量に欧米へ輸出され、
絹とともに外貨獲得の稼ぎ頭でした。
利 用;庭植え、切り花として用いられる。根は古くから食用にされる。

「神奈川県の県花」

7月16日誌「大和市・郷土民家園」

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《襍木・/・古往今来107》木槿

《襍木・/・古往今来107》木...


ムクゲ(木槿) アオイ科(Malvaceae)
学名:Hibiscus syriacus L.
別名:ハチス

フヨウと良く似ており、更には園芸種が沢山ありだ。
庭木として単植、寄せ植え、生垣に用いる。または鉢植えにして観賞用にもする。
花は朝開いて夜にはしぼむ一日花。

7月15日誌「7/15大和市・下鶴間歩行者専用道路」

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《襍木・/・古往今来106》花筏

《襍木・/・古往今来106》花...

ハナイカダ(花筏)    ハナイカダ科(Helwingiaceae)
学名:Helwingia japonica (Thunb. ex Murray) F.G. Dietr.
別名;ママッコ, ツキデノキ

日の当たらない多湿の林内に生える、高さ1-2mほどの落葉低木。
葉は互生し、卵円形、表面に光沢がある。雌雄異株。
葉の表面の主脈に淡緑色の小さな花を地味に咲かせ、雌株が、実を付ける。
果実は秋ごろ黒く熟し、液質。小鳥が好んで食べるようだ。
若葉は山菜として、テンプラなどで食べれる。
特に、若芽はママッコと呼ばれ食用になる。おひたし、和え物、炒め物、天ぷら等で食す。
自然分布;北海道(南部)・本州・四国・九州

7月14日誌「7/6大和市・泉の森」
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《襍草・/・古往今来105》辛夷の果実

《襍草・/・古往今来105》辛...

コブシ(辛夷)        モクレン科(Magnoliaceae)
学名;Magnolia kobus DC. var. kobus
別名;ヤマアララギ, コブシハジカミ, タウチザクラ

落葉小高木。定点觀察植物の近く、門番の如くに立っている辛夷の木。
果実が姿を現した。なんともすごい姿の実。
これから更に異様な姿になっていく。
漢方では「辛夷」(しんい)と読み、頭痛や鼻づまり等に効く生薬だとか。

7月13日誌「7/6大和市・泉の森」
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《襍草・/・古往今来104》藪茗荷

《襍草・/・古往今来104》藪...

ヤブミョウガ(藪茗荷)   ツユクサ科(Commelinaceae)
学名:Pollia japonica

なんとも小さな花だ。肉眼で花を確認するのは大変。
半透明の花びらがめずらしい。萼片は3個、花弁も3個、1日でしぼんでしまう。
ルーペで見ると綺麗な花である。
mm単位の世界!!

7月12日誌「7/6大和市・泉の森」
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《襍草・/・古往今来103》宝鐸草の実

《襍草・/・古往今来103》宝...

ホウチャクソウ(宝鐸草)    チゴユリ科(Colchicaceae)
学名:Disporum sessile D. Don

春にナルコユリやアマドコロと時期を一緒として開花する。蕾時期は判別がむずかしい。
が、花が開くと区別は容易。
ホウチャクソウ、チゴユリ、ナルコユリやアマドコロも青黒い実を付ける。

7月11日誌「7/6大和市・泉の森」
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《襍樹・/・古往今来102》野茉莉の実

《襍樹・/・古往今来102》野...

エゴノキ(野茉莉) エゴノキ科
学名:Styrax japonica

春に白い花を沢山つけた枝々に実が付いた。
花期は短、地面に花びらがそのままの形で落ちていた。

果実に有毒のサポニンを含み、その味がエグイこと。。。!
その訛りでエゴノキとなった由。
だが、この実よくよく見るとどことなく可愛い。

7月10日誌「7/6大和市・泉の森」
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《襍草・/・古往今来101》田代蘭

《襍草・/・古往今来101》田...

タシロラン(田代蘭)   ラン科(Orchidaceae)
学名:Epipogium roseum (D. Don) Lindl.

**お見苦しい写真で、お許しをm(._.)m(^з^)。**
どことなくボロ布のように見える不可思議な花。
以前は、ギンリョウソウやショウキランと同様に菌類から栄養をとる腐生植物と云われていた。
準絶滅危惧種(NT)に指定されてる稀少な植物。
この植物の存在は、自然環境豊かな証である。
マヤランに続いて同日、同じ里山で見れたのは、幸運だった。
タシロランは、発見者の名前に因んでいるラン科の「菌従属栄養植物」。
従前は「腐生植物」と呼ばれたが菌根菌との関係が明らかになり、
「菌従属栄養植物」と呼ばれるようになった。
分布は関東以西の主に太平洋側。花期は6月下旬から7月上旬にかけての約2週間。
種子は開花後1週間ほどで散布される。
花序は最初、うなだれた姿で出現。これは花茎が硬くなる前に成長してる、
生長の速さを示しているのだとか!?!
全体に白っぽく、葉緑素は持っていない。どことなく幽霊っぽい(主観^^)。
花序が直立し下方から順次花が咲く。花柄の基部には、薄質の苞がある。
花被片は披針形で、距の長さは約5mm、唇弁には淡紅色の斑点がある。

菌従属栄養植物」とは;
地下組織において、菌類(=キノコやカビの仲間)と共生し、菌根を形成していることが判明している。
菌根とは菌類が植物の根に侵入して形成する共生体。
通常、この菌根共生では、植物は光合成できない菌類に光合成産物である炭水化物
(=生きるためのエネルギー源)を提供し、菌類は窒素やリン酸などを植物に提供している。
植物の根よりも細い菌糸は土の間に入り込みやすく、土壌中の栄養塩類を取り込みやすい。
タシロランなどの光合成を放棄した植物では、炭水化物も菌類から摂取している。
タシロランはナヨタケ科の菌類と菌根を形成していることが判った( Yamamoto et al. 2005 )。
ナヨタケ科の菌は腐生菌、落葉や落枝などを分解して炭素化合物を得て生活している。
タシロランは、ナヨタケ科の菌類が存在しないと生きていけず、ナヨタケ科の菌類に寄生していると言える。
しかしナヨタケ類は「寄生」というほどでは無いことで「従属栄養」という言葉が使われ様になった。
人間も他の生物「食物」を食べ続けなければ生きられない従属栄養の生物であるのであります。


7月9日誌「7/6大和市・泉の森」
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《襍草・/・古往今来100》摩耶蘭

《襍草・/・古往今来100》摩...

マヤラン(摩耶蘭)   ラン科(Orchidaceae)
学名:Cymbidium nipponicum/macrorhizon

定点觀察のように通年、暇さえあれば訪れる場所(通り道^^)。
秋に・・9月には見られるか!!と、思いながら訪れた7月6日の昼。
!?!一瞬目を疑った。
乱舞するように沢山の径が花を支えているではないか。
よくぞ来てくれた!!って感じでこちらを見ている。
時間を忘れ、昼食を忘れ・・・觀察した。
晩秋には今一度、地味な花と出会えるかもしれない、と思いながら。
*****
雑務に紛して(単なる言い訳)記録を見るのが遅くなった。
記録を見て、2度びっくり、今度は落ち込む。。。
真摯に花と向き合ったのに、記録写真が見るに絶えない!?!
カメラが悪いのでは無い。撮り手のセンス・撮り方が悪いのだ。
老眼鏡!?!を新調しないと・・・なんとも・・・!
*******

6月の里アジサイ、7月に入ってマヤラン。
今夏、残るは孫文蓮。楽しみだ。と気を取り直して。

7月8日誌「7/6大和市・泉の森」

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