《 雅羅・/・襍録〝山紫陽花〟❖ ’24-158 ❖ 》

ヤマアジサイ(山紫陽花)   ... ヤマアジサイ(山紫陽花)   アジサイ科(Hydrangeaceae)
学名:Hydrangea serrata (Thunb.) Ser. var. serrata
synonym Hortensia japonica (Siebold) H.Ohba & S.Akiyama
synonym Hydrangea serrata (Thunb.) Ser. 広義
場所によって色合いが色々だ。 場所によって色合いが色々だ。
全体的に濃い色のものもある。... 全体的に濃い色のものもある。


1. Hydrangea se... 1. Hydrangea serrata 'Shichidanka 七段花'
 synonym Hydrangea serrata (Thunb.) Ser. var. serrata f. prolifera (Regel) Nakai 
六甲山で採取され、シーボルトの「日本植物誌」に掲載されている。
装飾花が八重咲きで、萼片の先が剣状に尖り、重なって星状に見える。
シチダンカも花色が酸性度次第で... シチダンカも花色が酸性度次第で薄青色・薄桃色になる。


2. Hydrangea se... 2. Hydrangea serrata var. serrata 'Beni-gaku' ベニガク(紅額)
synonym Hydrangea macrophylla (Thunb.) Ser. f. rosalba (Van Houtte) Ohwi 
紅額も蕾頃では萼片は白色。 紅額も蕾頃では萼片は白色。
萼片の色づき始めた。 萼片の色づき始めた。
萼片が全体的に紅色になる。... 萼片が全体的に紅色になる。



《〝額紫陽花と同じ様な形態〟山紫陽花と沢紫陽花 6月木花Ⅳ  》
日本原産のアジサイ・ヤマアジサイ;
ガクアジサイと外見は似ているが、装飾花量が少なく枝や葉も細く全体に華奢。
山紫陽花の花期;一般的には5月中旬~6月上旬だが変動ある。
山地や丘陵地の沢の近くなどに生える落葉低木。日本在来種。
ヤマアジサイの姿は、慎ましやかで素朴な雰囲気だがガクアジサイ的。
野生のヤマアジサイは、森の中に細々と生えているといった感じ。
葉も花も質素。神奈川県内では丹沢や箱根、三浦丘陵地帯で見られる。
野生種か園芸種の植栽されたものかの識別は困難を極める。
自宅等に枝移植してみると開花過程の変化があって楽しめる。
栽培は、水枯れを防ぐ為大きめの鉢やプランターを用いるのがよいようだ。
水はけの良い土で水切れさせないように注意しながら、
冬は日光によく当て、日差しが強くなって午後は日陰に置く。
真夏に昼間の直射日光に当てると葉焼けするが、花付きは良くなると思う。
*       *        * 
ヤマアジサイは本州に分布するヤマアジサイと、
四国・九州に分布するサワアジサイ(Hydrangea acuminata)に区別されるようになった。
2種に区別される前はサワアジサイはヤマアジサイの別名であった。
サワアジサイは装飾花の萼、普通花(両性花)の花弁、および花時の雄蕊は常に薄青色。
Hydrangea serrata (Thunb.) Ser. 広義のヤマアジサイ日本(本州の関東地方以西)、朝鮮に分布する。
(サワアジサイの自生野生種は個人的には未見)
アジサイ(H. macrophylla)の別種とされたこともあるが、
アジサイは似た額咲きのガクアジサイを含み、
狭義には花序が全て装飾花である栽培種を指し、
葉が大きく、厚く、葉柄、葉の両面がほぼ無毛。
 
山紫陽花(狭義);
本州(関東地方以西)に分布する。丘~山地の林内のやや湿ったところに群生する。
落葉低木、高さ1~2m。幹は灰褐色、樹皮が薄く剥がれ落ちる。
若枝は緑色、毛が密生する。葉は対生し、葉柄は長さ1~3㎝、毛がある。
葉身は広惰円形~長楕円形、長さ10~15㎝×幅5~10㎝、
縁は粗い歯状~波状縁、質が薄く、鈍い緑色、
基部は楔形~円形、先が長く尖る。
葉の上面は多少毛があり、光沢が無く鈍く~やや光沢があり、
下面は脈上に縮毛があり、脈腋に縮毛が密生する。
この脈腋の毛は表面にいぼ状突起がある
(走査型電子顕徴鏡による徴細構造の調査結果)。
装飾花の萼、普通花(両性花)の花弁、
および花時の雄蕊は常にピンク色または白色。
花序は枝先に頂生し、
平らな額咲き型(lacecap form)の集散花序直径5~10(18)㎝、
不稔の装飾花は縁を取り囲むようにつき、直径1.5~3㎝。
花弁状萼片は3~4個、卵形。
小さな稔性の両性花は多数中心につき、
花筒が長さ約1.5㎜、花弁5個、雄蕊10個。
ヤマアジサイはガクアジサイと似ているが、
全体に小さく、葉の質が薄い。
ヤマアジサイ系統のアジサイ品種は多数ある。
また、アジサイとヤマアジサイ(アマギアマチャ)との自然交雑種がある。
熱海市、伊東市、東伊豆町、湯河原町、真鶴町内、箱根などで見られる。
山紫陽花の野生種;
1. Hydrangea serrata 'Shichidanka 七段花'
 synonym Hydrangea serrata (Thunb.) Ser. var. serrata f. prolifera (Regel) Nakai 
六甲山で採取され、シーボルトの「日本植物誌」に掲載されている。
装飾花が八重咲きで、萼片の先が剣状に尖り、
重なって星状に見える。
2. Hydrangea serrata var. serrata 'Beni-gaku' ベニガク(紅額)
synonym Hydrangea macrophylla (Thunb.) Ser. f. rosalba (Van Houtte) Ohwi 
日本で江戸時代から栽培されている栽培種。
ベニガクは葉がヤマアジサイと似ているが、
先が尖り, 縁に細鋸歯があり、質が厚く、表面にがある。
装飾花は白色から次第に紅色に変わり、
萼片は菱状円形、縁に鋸歯がある。
両性花は白色。
日本で江戸時代から栽培されている栽培種であり、
赤色系のセイヨウアジサイの母種になっている。
古くからのベニガクと似たような品種も多く、
外観では判別が難しい。
セイヨウアジサイの'Rosalba'は両性花がピンク色、
ベニガクとは異なる。
ベニガクの学名はヤマアジサイの品種
Hydrangea serrata var. serrata form. rosalba
 とされてきたが最近の研究では、
ヤマアジサイとエゾアジサイの中間的形質をもち、
両者の雑種に起源するものと考えられ、
ヤマアジサイの変種とされている。
樹高2~3m。葉は対生し、葉身は狭い長円状披針形、
長さ4.5~10cm×幅1~3㎝、
基部は鈍形~楔形、縁に鋸歯があり、先は鋭形~尖鋭形。
花は枝先の散房花序につき、
白色の小さな両性花と少数の装飾花からなる。
装飾花は萼片が3~4個、倒卵形~倒卵状菱形、
萼片の間に隙間がある。
甘味がありアマチャの代用品として使えるが、
アマチャより甘みは弱い。
アマチャのように薬用としては栽培はされず、
観賞用として栽培されている。
他にエゾアジサイ(蝦夷紫陽花)、ヒメアジサイ(姫紫陽花)、
サワアジサイ(沢紫陽花)、ナンゴクヤマアジサイ(南国山紫陽花)、
ヤクシマルリアジサイ(屋久島瑠璃紫陽花)、等がある。
 
「令和陸年(皇紀2684年)6月6日、記」
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《 雅羅・/・襍録〝額紫陽花〟❖ ’24-157 ❖ 》

ガクアジサイ(額紫陽花)   ... ガクアジサイ(額紫陽花)   アジサイ科(Hydrangeaceae)
学名:Hydrangea macrophylla (Thunb.) Ser. form. normalis (E.H.Wilson) H.Hara
別名:ハマアジサイ
《 雅羅・/・襍録〝額紫陽花〟...
《 雅羅・/・襍録〝額紫陽花〟...
以上の画像は、伊豆半島で撮った... 以上の画像は、伊豆半島で撮った野生額紫陽花。

自宅額庭に挿し木移植した伊豆下... 自宅額庭に挿し木移植した伊豆下田に自生していた額紫陽花。


上の紫陽花の変化した手毬咲き。 上の紫陽花の変化した手毬咲き。
借り物画像だが、秋に観れる枯れ... 借り物画像だが、秋に観れる枯れ紫陽花。

《〝額紫陽花=萼紫陽花〟6月木花Ⅲ 》
日本原産のアジサイ:
アジサイ科アジサイ属は約30種あり、日本原産のものは12種ある。
ガクアジサイ;
関東・中部地方の海岸地域に自生するため、ハマアジサイという別名もある。
中央につぶつぶの小さな花を集合させ、周囲を装飾花が取り囲んでいる。
装飾花の色は白と青が多いが、淡いピンクもある。
ガクアジサイはホンアジサイの原種とされ、西洋アジサイ等の栽培種の始祖。
小さな花のように見える個々を装飾花といい、花弁に見える部分は学術的には萼。
開花中には色がよく変化することでシチヘンゲ(七変化)ともよばれる。
 花期は、資料等では5月下旬~6月上旬だが最近は少し早まっている。
海辺に近い草地や林縁・海に面した岸壁に生える、落葉低木。
元来は野生のアジサイで、野生種の手毬咲き(ホンアジサイ)等、園芸品種の原種。
日本固有種。海辺に多いことからハマアジサイ(浜紫陽花)の別名がある。
神奈川県内では、三浦半島や真鶴半島などに分布あり。江の島にも自生がある。
アジサイの仲間は変異が多く、自生の野生種か園芸種かは素人では識別困難。
海に面した岩崖(がんがい)等、人の手が入れない場所にあれば野生種。
野生種の解説書等を参考にすると、
葉は、大きく幅広で丸っこく、厚みがあり葉先はあまり尾状に長くは伸びない。
表面はほぼ無毛で光沢(照り)があり、濃い緑色である。
ガクアジサイの花構造;
一般には花弁に見える部分は、厳密には萼が発達したもの。
中性花・・装飾花の中心に見える蕊群は、機能が退化して実はできない。
両性花・・装飾花に囲まれた大量の粒々の部分。
にょきにょき伸びているのが雄蕊、その付け根に小さく雌蕊がある。
剪定せず放っておくと小さな実ができる。
あかねさす ひるはこちたし あぢさゐの 花のよひらに あひみてしがな
作者不明、平安時代・『古今和歌六帖(こきんわかろくじょう)』にあるように、
アジサイの花は四枚の装飾花が目を引くため「よひら」と呼ばれることもある。
「四片(片は花びら意)」あるいは「四葩(葩は花)」と表す。
ガクアジサイも次年の花付きを考え7月中旬までには剪定作業を済ませる。
切らずに置くと、古びた色、渋い色合いになりおつなものだ。
 
「令和陸年(皇紀2684年)6月5日、記」
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《 雅羅・/・襍録〝紫陽花・色〟❖ ’24-156 ❖ 》

《 雅羅・/・襍録〝紫陽花・色...
《 雅羅・/・襍録〝紫陽花・色...
**上3画像園芸種・種名不明*... **上3画像園芸種・種名不明**
セイヨウアジサイ(西洋紫陽花)   アジサイ科(Hydrangeaceae)
学名:Hydrangea macrophylla (Thunb.) Ser. f. hortensia (Lam.) Rehder 
別名:ハイドランジア。
西欧で品種改良されたもの。園芸品種が多数ある。
テマリ咲きをMopheads、額咲きをlacecapという。
秋色アジサイになりかけの花色。... 秋色アジサイになりかけの花色。


《〝アジサイのシチヘンゲ(七変化)〟  》
アジサイは、土壌の酸性度によって花色を変える。
アジサイは、酸性土では青みが強くなり、アルカリ性土では赤みが強くなる。
アジサイは「集真藍(あづさあい)」=「藍色が集まる」が名称の由来とされ、
植物名称が決まった頃(昔)、日本国内には青色のアジサイしか無かったと推定される。
日本国土において土壌のほとんどが酸性的であると云われている。
対して西欧の土壌はアルカリ性的で、アジサイも赤色系が多いと実感もしてきた。
酸性なら青色、アルカリ性なら赤色になる性質、色は土によって変わるのである。
更には、開花の途中で色も変化していくのもこの植物の特徴だ。
土壌が酸性であると、土に含まれているアルミニウムがよく溶け出して
アジサイのアントシアニンという色素と反応して青くなる。
土壌がアルカリ性だとアルミニウムが溶け出さないため根から吸収されず、
花は赤色に染まるという仕組み。
更には開花から長い時間が経過すると、花色は渋みを増す。
アンティークカラー(古びた色)になり、秋色アジサイとも呼ばれている。
雰囲気が秋っぽく感じられるのである。実際には秋色になるのは夏。
秋に入れば単純に茶色く枯れてくる。こうしたアジサイは中々見られない。
翌年に花をつけさせるために、秋色アジサイになる前に枝を剪定してしまう。
我が家では、いくつか花を剪定せず11月頃まで残して置くようにしている。

「令和陸年(皇紀2684年)6月4日、記」
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《 雅羅・/・襍録〝紫陽花画〟❖ ’24-155 ❖ 》

シーボルトが名付けたHydra... シーボルトが名付けたHydrangea otaksa(ヒュデュランゲア・オタクサ)。
ホンアジサイと呼ぶが、現代では見れない幻の紫陽花。
Hydrangea macro... Hydrangea macrophylla (Thunb.) Ser. form. normalis (E.H.Wilson)
今で言うガクアジサイ。

《〝 アジサイ科(Hydrangeaceae)アジサイ属(Hydrangea)〟6月木花Ⅱ》
アジサイ(紫陽花) 、別名:ホンアジサイ。
一般的によく目にする手毬咲き(園芸種もふくめて)は、
日本原産のアジサイが西洋に渡り品種改良され逆輸入されたもの。
ドイツ人医師シーボルト等が手毬咲きのホンアジサイを持ち帰った。
それが品種改良され、多様に。「西洋アジサイ」と呼ばれている。
日本では野生ホンアジサイは、現代では発見されておらず、幻の植物。
自生のガクアジサイの手毬り咲きがホンアジサイの原種か??
シーボルトは、「Hydrangea otaksa」と命名、学名にした。
だが同品種は、その時点前に登録済であった。これ又、幻の学名。
 現在では「Hydrangea macrophylla (Thunberg) Seringe」が学名である。
アジサイ科アジサイ属は約30種あり、日本原産のものは12種。
シーボルト時代の紫陽花画は残っている。
最近、一般的になりつつある“ボタニックアート”である。
精密かつ正確な画で、色も実物を忠実に描かれている。而して芸術的。

「令和陸年(皇紀2684年)6月3日、記」
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《 雅羅・/・襍録〝生態〟❖ ’24-154 ❖ 》

《〝森青蛙の泡卵!?!〟“泉の... 《〝森青蛙の泡卵!?!〟“泉の森・しらかしの家 ”2024/05/24  》
泉の森・自然観察センターしらかしの家前庭にある小池。
観察の池という小さな池縁にある木枝に不思議なものが見えた。
ちょっと近づけない所だが、よくよく観察してみると!!
遠い昔のことだが、同じような光景を思い出した。
中伊豆の伊豆山稜線にある猫越岳山頂の池で見た光景にそっくり。
同行者に教えていただいたモリアオガエルの泡巣。
田んぼの水の中にあるカエルの卵とは違いすぎる光景。
教えて頂いたモリアオガエルの卵巣は、木の枝に産卵する。
樹上に繭のような卵塊は、不思議な姿である。
樹上の卵はオタマジャクシを狙う鳥や動物から身を守るためだとか。
そんなことを思い出し、ここ里山緑地でみれるとは!!
自然環境に適した緑地なのか、って感慨深い。
産卵光景。借り物画像。不思議な... 産卵光景。借り物画像。不思議な産卵!!
モリアオガエル  アオガエル科(Rhacophoridae)
学名:Rhacophorus arboreus


「令和陸年(皇紀2684年)6月2日、記」


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《 雅羅・/・襍〝紫陽花(2)〟❖ ’24-153 ❖ 》

イワガラミ(岩絡) アジサイ科... イワガラミ(岩絡) アジサイ科(Hydrangeaceae)
学名:Hydrangea hydrangeoides (Siebold et Zucc.) B.Schulz
別名:ユキカズラ(雪葛)
道路より1m位の高さをコンクリ... 道路より1m位の高さをコンクリートで壁を作った上に、
金網塀にイワガラミが横に広がっていた。
気根を出して岩や木に這い昇る。... 気根を出して岩や木に這い昇る。樹皮は灰色、縦に割れ目が入る。
葉は対生し、長さ5~15㎝の広卵形、先が尖り、基部は円形~浅い心形。
葉表は暗緑色、葉裏は緑白色、脈に伏毛が密生する。
葉縁にまばらに先の尖った鋸歯があり、鋸歯は葉の片側21個以下。
葉柄は長さ3~10㎝、赤色を帯びることが多い。
枝先に直径10~20㎝の散房花序をつける。
装飾花の萼片は1個、白色の卵形~広卵形、脈が目立ち、白い小さな葉に見える。
両性花の花弁は白色で5個あるが、丸い蕾の時にはあるが、開花と同時に落ちてしまう。
雄蕊10個。花柱は1個、柱頭は4~5裂する。




《 〝紫陽花めぐり、泉の森・民家園脇 2024/05/24〟6月木花I 》
岩絡み;イワガラミ属で花期は、5月末~6月上旬、
箱根や丹沢の山間では6月下旬~7月初旬に開花。
落葉藤本(とうほん)で、雌雄同株(しゆうどうしゅ)。
立派な蔓性のアジサイ(紫陽花)である。
我が家周辺では、野生・自生種は全く見ない。
見かけた所は、住宅地(農園か)の金網に絡んでいた。

「令和陸年(皇紀2684年)6月1日、記」
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《 雅羅・/・襍録〝植栽花〟❖ ’24-152 ❖ 》

トキソウ(朱鷺草) ラン科(O... トキソウ(朱鷺草) ラン科(Orchidaceae)

学名:Pogonia japonica Reichb. fil.
和名由来は、薄い紅色の花色が鳥の朱鷺(トキ)の羽根の色に似ている事から。
根茎は長さ10~20㎜、幅約2㎜。葉は根生し長さ3.5~10㎝、幅0.7~1.7㎝の惰円形。
苞は葉の上に1個つき、長さ15~25(40)㎜、幅3~7㎜の狭楕円形~線状披針形。
花は、茎頂に横向きに単生し、子房と小花柄は長さ10~18㎜。
萼片は長さ15~22㎜、幅2.5~3.5㎜の楕円状狭倒披針形。
側弁は花弁に似て、長さ14~22㎜、幅3.5~5㎜。
唇弁は長さ14~20㎜、幅3~4㎜、3裂する。側裂片は長さ約0.8㎜、三角状。
中央裂片は、2~3列の房状突起があり縁は繊維状の切れ込みがある。
《〝山の花・箱根・湿生花園〟“... 《〝山の花・箱根・湿生花園〟“5月草花XXI ”2024/05/30  》
トキソウは、純白の花を咲かせるサギソウと並び、知名度の高い湿生のラン。
サギソウが盛夏、お盆の頃に開花するのに対して、
本種は春に草が伸び始めた湿地の中に淡いピンク色の花を咲かせる。
トキソウは土砂の流入がやや多いなど、攪乱された植生遷移の初期段階で生育する。
トキソウの名は、花の色が特別天然記念物の鳥のトキ(朱鷺)の翼の下の色、
いわゆる「とき色」をしていることに由来する由。
トキソウは、環境省のレッドリストでは準絶滅危惧とされている。
湿地の植生が安定すると増えてくる。
植物園の存在が有用であることが見て分かった。


「令和陸年(皇紀2684年)5月31日、記」
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《 雅羅・/・襍〝民家園の花〟❖ ’24-151 ❖ 》

ザクロ(石榴) ミソハギ科(L... ザクロ(石榴) ミソハギ科(Lythraceae)
学名:Punica granatum L.
中近東で古くから栽培されており、果汁、ペーストに用いられている。
日本には平安時代に渡来したが、観賞用であった。
今は、果樹の栽培品種として多様されている。
幹は褐色、不規則に剥がれる。枝は4稜があり、無毛。
葉は対生し、長楕円形、全縁、無毛、葉表には光沢がある。
花筒は赤橙色~淡黄色で鐘形~つぼ形の花。
萼は肉質、光沢があり、先が三角状で直立する。
花弁は赤橙色で倒卵形、先は円形~鈍形。雄蕊は多数。
果実は、果托が発達したものである由。
種子の回りにつく種衣(仮種皮)は、甘酸っぱく、食用とされる。


《 〝泉の森・民家園の花 5月木花XII〟2024/05/30 》
昭和時代を忍ばれる小園。
泉の森・民家園の二棟の民家は、明治時代の建造物。
景観・雰囲気は、昭和の我々年代の佇まい。
二棟の古民家を中心に植栽された木々で落ち着いた風情。
そんな民家の脇に赤い柘榴の花が咲いていた。

「令和陸年(皇紀2684年)5月30日、記」


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《 雅羅・/・襍録〝紫陽花(1)〟❖ ’24-150 ❖ 》

山紫陽花系・黒姫 アジサイ科(... 山紫陽花系・黒姫 アジサイ科(Hydrangeaceae)
学名:Hydrangea serrata (Thunb. ex Murr.) Ser."Kurohime"
ヤマアジサイの中では最も早く色づく。
明るく深い紫色の花が美しい品種。
江戸時代に濃い紫色のことを「クロ」と呼んでいた。名前の由来。

手毬咲き園芸種?? 手毬咲き園芸種??
ガクアジサイ系園芸種?? ガクアジサイ系園芸種??
手まり等、園芸種?? 《 〝紫... 手まり等、園芸種??

《 〝紫陽花めぐり、ふれあいの森・見本園 2024/05/18〟5月花X‐XI+α 》
身近な公園で今年初めての紫陽花の花を見かけた。
山紫陽花やてまり系の園芸種紫陽花。
急ぎ通り過ぎたので仔細な部分は見ていない。
紫陽花シーズン到来!!

「令和陸年(皇紀2684年)5月29日、記」
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《 雅羅・/・襍録〝紫陽花綴〟❖ ’24-149 ❖ 》

《 〝2024年度の紫陽花関係... 《 〝2024年度の紫陽花関係の時系列記録〟 》
2024年1月26日から我が家の地植え紫陽花の観察を始めた。
今日に至るまで日を追って観察、経緯等の記録は別に掲載するとして、
これから紫陽花に関しての感慨を紫陽花期が終わるまで感慨を記録したい。
毎年、色が変化する紫陽花。それを見ているだけで癒やされる。
古くは、あじさいとシーボルト、西洋との架け橋。
ボタニックアートで残っている(上画像)。

“5月木花IX” 日本原産の自... “5月木花IX”
日本原産の自生紫陽花を探す旅を10年以上、続けている。
アジサイ(アヂサヰ)Ajisai(Adzisai).紫陽花等いろいろに表現される。
日本原産のガクアジサイ(額紫陽花)H.macrophylla f.normalisは、瀟洒だ。
アジサイの分類 アジサイ(ハイドランジア)、Hydrangeaceae (アジサイ科)
学名;Hydrangea macrophylla (Thunb.) Ser. var. macrophylla
其の中でのガクアジサイ Hydrangea macrophylla f. normalis
基本種のガクアジサイは、三浦半島の海岸、伊豆半島西岸等に分布。
自生紫陽花を探すのは大変だが、楽しくもある。
野生の自生紫陽花の枝を挿し木して地植え、立派に成長している。
 ヤマアジサイ Hydrangea serrataも地植え元気に姿を見せてくれている。
但し、我が家にいる紫陽花は交雑種(自然交配した)。
未だ正式名称も学名もない紫陽花たち。一寸、野武士的って映る。
紫陽花の季節、鎌倉は、又々混雑していて足が向かない。

「令和陸年(皇紀2684年)5月28日、記」
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