《襍・/・画  “ 冬景(17)”  ❖ ’23-125 ❖》

ワカサハマギク(若狭浜菊)   キク科(Asteraceae/Compositae)
学名:Dendranthema japonicum  (Makino) Kitam. var. wakasaense (Shimot. ex Kitam.) Kitam.
(以上の画像は、借り物)

《 備忘録(12月に観たい〝野生花・2〟)!?! 》
ワカサハマギクは、主に鳥取県から福井県に至る、日本海の海岸岩場に自生する。
又、琵琶湖北側や東側内陸川沿いの崖、伊吹山、霊仙山等の石灰岩地でも見られる。
リュウノウギクの変種であり、よく似ているが全体に大型。日本固有種。
草本名は、まぎらわしいがハマギクの一品種ではない。
関東で普通に見られるリュウノウギク(竜脳菊)の染色体が二倍体になった変種。
染色体数が増加すると一般的に植物では細胞が大きくなり植物体自体も大きくなる。
理論的には染色体数が2倍になると、細胞の体積が2倍になってる事になる。
体積が2倍になったとすると細胞の一辺は25%程度大きくなり、
細胞数が同じであれば葉のサイズも1.2倍ほどのサイズになる。然るに大きい。
草本名は、自生地周辺をかつて若狭地方と呼んだことによる。
茎は細長い地下茎を出す。茎高は、40~80cmになりまばらに枝を分ける。
葉は、長さ5~10cmの幅広の卵形で先端は三つに裂け、各裂片は更に細かく裂ける。
葉の表面は淡い緑色だが、裏面には細毛が密生しているため銀白色に見える。
開花は10~12月で、直径3~6cm大の花が花茎の先端に一輪ずつ咲く。
花は他のキク科植物と同様、小さな筒状花と舌状花が集まってできている。
中心部にある筒状花(頭花)は黄色く、周辺部にある舌状花は白い。
が、花期後期には赤みを帯びる。独特の芳香がある茎と葉には強壮作用がある。
*     *     *     *     * 
海岸開発、自生種採集等で生育環境が悪化し、個体数が激減しているらしい。
ワカサハマギク等の野菊に遺伝子汚染という危機が迫っていると言われているのだ。
栽培している菊の花粉を受けて雑種化し、純粋な野菊が減少している。
日本各地には、独特に進化した植物が存在している。備忘録と記録しよう^^)。 

「令和伍年(皇紀2683年)12月07日、記」



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《襍・/・画  “ 冬景(16)”  ❖ ’23-124 ❖》

アシズリノジギク  キク科(Asteraceae/Compositae)
学名: Chrysanthemum japonense (Makino) Nakai var. ashizuriense Kitam. 
以上の画像、全て借りもの。
《 備忘録(12月に観たい〝野生花〟)!?! 》
高知県足摺岬から愛媛県佐田岬に掛けて分布するとされる。
海岸沿いの傾斜地に生えるノジギクの変種の多年草。
根茎が匍匐して広がり、茎は斜上し、上部ではよく分枝する。
草丈は60~80cm、灰白色の毛が密生している。
母種のノジギクよりも葉は、小さくて厚い。
葉は、羽状に3~5中裂し裂片には鋸歯がある。
葉は、厚みがあり表面では縁が白く縁取られている。
葉の裏面には灰白色の毛が密生してるのが特徴。
小さな花が集まる頭花は直径3~4㎝。
頭花の外側につく花の花弁は白色で後に淡紅色となる。
中央には黄色の筒状花が集まり、その周りには白色。
稀に淡い紅色や淡い黄色の舌状花が一列に並んでいる。
舌状花は、白く小舌の幅がやや広い。総苞は、白毛が密生。
専門家でもノジギクと判別できないものも多い由。
冬の荒海に花弁をはためかせる姿は、野趣ある。
野の花として冬の足摺岬を彩る代表的な花と云われる。
*     *     *     *     *
身近な海岸では見られず、自生地を訪ねたい。備忘録とす^^)。 
キク科の花は、画像だけ見ているとどれも同じに見える!!

「令和伍年(皇紀2683年)12月06日、記」



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《襍・/・画  “ 冬景(15)”  ❖ ’23-123 ❖》

ハマヒサカキ (浜柃・浜枌) モッコク科(Pentaphylacaceae)
学名:Eurya emarginata (Thunb.) Makino var. emarginata 
別名:マメヒサカキ、イソヒサカキ
雄花。
雌花。
雌花のアップ。以上の全ての画像は、借り物。
ハマヒサカキの実。


《 備忘録(12月に観たい〝樹花〟)!?! 》
海岸風衝地では、匍匐化する。樹皮は淡灰褐色でなめらかで浅い縦皺がある。
本年枝は淡褐色で短毛が密生、時に無毛のものもある常緑灌木。雌雄異株。
葉は互生し、葉身は倒卵形で側枝は2列、縁は裏に反り返り緑白色小花を多数つける。
葉腋に淡黄緑色の花が纏まって付く。花は直径5mm程で鐘形。下向きに咲き臭気がある。
雌花は、雄花より更に小さく直径が約2mm程。雌蕊が1個、雄蕊は退化している。
雄花には雄蕊が10数個あるが、雌蕊は退化。雌蕊の花柱は3裂する。
花弁は、白く五枚でツボ状に寄り添う。萼片は5個。花柄は長さ2〜3mm。
果実は液果。直径約5mmほどの球形。11〜12月に黒紫色に熟す。
中に10〜20個の種子が入っている。種子は長さ約2mm、不規則に角張る。
表面は暗赤褐色で網目模様がある。花期は11〜12月。
花と一緒に付く黒い実は前年度に咲いた花後に成ったもの。
海辺に多く自生しているようだが、低垣(ヒクガキ)として多用される。
*     *     *     *     *
身近な海岸では見られず、自生地を訪ねたい。備忘録とす^^)。 

「令和伍年(皇紀2683年)12月05日、記」

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《襍・/・画  “ 冬景(13+1)”  ❖ ’23-122 ❖》

エビズル《蝦(海老)蔓》  ブドウ科(Vitaceae)
学名:Vitis ficifolia Bunge var. ganebu Hatus.
別名: エビカズラ、行者の水
(植栽された蔓の紅葉)
画のような紅葉し始めた葉。
地味だが花眼。
神奈川県三浦市油壷周辺。
綺麗な実。諸磯公園。
以上の画像全て借り物。


《 備忘録(12月に魅せる〝野生・樹の葉〟)!?! 》
エビズル;
シイ・カシ帯~ブナ帯下部の全域の林縁、空き地などに生える。
巻きひげで他の木や垣根等に絡みつく。葉と対生に巻きひげが2節づつ出る。
葉は互生、葉身は卵形〜広卵状三角形で浅く3~5裂する。切れ込み方は色々。
縁には浅い鋸歯があり基部は深いハート形。表面は初め綿毛があるが後に無毛。
裏面は赤褐色、又は白色の綿毛に覆われ、秋まで残る。雌雄別株。
よく似たノブドウは両面ともほぼ無毛。
葉と対生して円錐花序を付け黄緑色の小さな花を付ける。
花弁は5枚だが先端で合生し、開花と同時に帽子を脱ぐように落ちる。
雌花(両性花)、雄花とも黄緑色。雄花の雄蕊は長く、両性花の雄蕊は短い。
両性花の花序は雄花序より小形で花はまばら。6~8月に開花。日本固有種。
果実は小粒の液果で10月半ばに黒く熟す。甘い酸っぱくも食すことが出来る。
熟した実は、まさにインディゴ・ブルーそのものの色。
昔、山伏はのどが渇くとエビヅルのつるを切り取り、
出てくる汁でのどを潤した。それ故に別名「行者の水」と名がある。
又、つるを裂くと虫が出てくることがあり、釣りの餌としても珍重された。
和名由来は、若葉裏面に白色~淡紅褐色の毛が密生、その海老色に似てる事による。
*     *     *     *     *
忘備録という表現、理に叶っていない備忘録が正解。
tついに暈けたか!!否、不見識^^)。気づいてよかった。 

「令和伍年(皇紀2683年)12月04日、記」

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《襍・/・画  “ 冬景(13)”  ❖ ’23-121 ❖》

ハマナデシコ(浜撫子)  ナデシコ科 (Caryophyllaceae)
学名:Dianthus japonicus Thunb.
別名:フジナデシコ(藤撫子) 
(西伊豆松崎)
以上、画像は、全て借り物。
《 忘備録(12月にも咲く〝野生・草花〟)!?! 》
 茎は下部が木質化し堅い。上部は直立して無毛、茎高は、50cm程になる。
若い個体では、根生葉を出してロゼット状を形成する。
葉は対生、厚くて光沢がある。葉の基部は、合着し葉の縁に毛がある。
花は6月頃から咲き始め、紫紅色の美しい花を初冬まで次々と花を咲かせる。
花は密に集まってつき、花弁は5個。萼は、筒形、5歯があり基部に3対の苞がある。
花が終わる頃になると、綺麗に紅葉することもある。蒴果は筒形で先端が4裂する。
海岸沿いで咲く花はピンク色(紅紫色)に近い由。岩場、礫地、草地などに生える。
ハマナデシコは本州から琉球(沖縄)に自生している多年草だが、首都圏では見ない。
*     *     *     *     *
海辺環境は、自然淘汰されるだろうが、人間が干渉してもいる。記録しないと。 

「令和伍年(皇紀2683年)12月03日、記」

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《襍・/・画  “ 冬景(12)”  ❖ ’23-120 ❖》

ヒョウタンボク(瓢箪木)  スイカズラ科(Caprifoliaceae )
学名:Lonicera morrowii A.Gray 
別名:キンギンボク(金銀木) 
キタカミヒョウタンボク。
学名:Lonicera demissa var. borealis
環境省絶滅危惧IA類 (CR)
ヒョウタンボクの実。
2つずつ!!
中に瓢箪形にそっくり!!
以上の画像は全て借り物。

《 忘備録(12月にも咲く〝樹花〟)!?! 》
高さは1.5m内外で若枝は淡緑色で軟毛を密生する。落葉低木。
自生・野生の開花時期は、春~初夏だが、12月に咲く事もある由。
古枝は灰褐色となり、樹皮は縦に裂ける。葉は、対生で全縁広楕円形。
葉腋から花柄を出し白く細長い花が2個付ける。
2つの花は同時に開花し、上下に2裂し、下部で子房が繋がっている。
花色は咲き始めは白で、後に黄色になるので、キンギンボク(金銀木)。
赤い果実が2個合着して瓢箪型になることでヒョウタンボク(瓢箪木)。
赤く熟す実は、綺麗だが猛毒なので注意すべきだ。
*     *     *     *     *
身近で出会ったことは無いが、出会ってみたく忘備録に加える^^)。

「令和伍年(皇紀2683年)12月01日、記」

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《襍・/・囈  “ 今日は、何の日”  ❖ ’23-119 ❖》

小西六写真工業「Konica C35AF」
〝しおり〟こんな表現、今は見掛ない。上記カメラのものではない。
仕様もシンプル記載。
《  忘備録(11月30日って!!)。!?!  》
今日は、カメラの日だそうだ。半世紀もお付き合いしているカメラ。
初めは、父親のカメラをこっそり拝借していた。
高校生になって、写真部に入った。
きっかけは、自宅にあった寫眞誌を観たり写真展で感動したこと。
中1の時、父に連れられ土門拳さんの展覧会で御本人に会った衝撃。
以来、師の生き様を見聞きして写真にのめり込んでいった。
1977年(昭和52年)に小西六写真工業(当時)が発売した自動焦点カメラには驚いた。
世界初の自動焦点(オートフォーカス)カメラ、コニカC35AFが発売された。
「ジャスピンコニカ」呼ばれ、人気を博していたのを思い出す。
高度な撮影技術を不要とする技術、今流に言えばコンデジの原点か。
カメラの普及に大きく貢献したオートフォーカスカメラの登場を記念して、
11月30日が「カメラの日」とされる。カメラの機能向上を振り返る一日である。 

「令和伍年(皇紀2683年)11月30日、記」

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《襍・/・画  “ 冬景(11)”  ❖ ’23-118 ❖》

シロダモの実(かたまって!!)。
シロダモ(白だも・白梻・白椨)   クスノキ科(Lauraceae)
学名:Neolitsea sericea (Blume) Koidz. var. sericea
別名:ウラジロダモ, タデ, タモ, シロタブ, タマガラ, オキノミノキ 
日陰側だと迫力が況して見える。
花の後期。
ほぐれかけた丸い蕾と、先の尖った楕円形の冬芽(葉芽)。
中々出会えない姿。ラッキー。
神代植物公園にあった解説文。


《 忘備録(11月に観た〝樹花と実〟)!?! 》
常緑高木で宮城・山形県〜沖縄の暖地の山野の比較的湿潤な所に生える。
高さ10〜15mになる。樹皮は緑色を帯びた暗褐色。丸い小さな皮目が多い。
新枝には黄褐色の毛が密生する。葉は互生。枝の先に集まってつく。
葉身は長さ8〜18cm、幅4〜8cmの長楕円形または卵状長楕円形で、全縁。
若葉は垂れ下がり、両面黄褐色の絹毛に被われるが成葉になると表面は無毛。
裏面はロウ質に被われ灰白色。多少絹毛が残る。雌雄別株。
葉のわきに黄褐色の小さな花が集まってつく(華やか)。
散形花序に小さい黄褐色の花が固まってつき、総苞片は広惰円形。
花柄は無く、小花柄は長さ3~6㎜。花被片は4個、平開する。
雄花は雄蕊6個。雌花は雌蕊1個、柱頭が白色。仮雄蕊6個。
クスノキ科の特徴、葯に弁がある。雄花にも雌蕊があるが結実しない。
雌花には雌蕊が1個と仮雄蕊が6個ある。花被片は、4個で平開する。
葯のない棒状の仮雄蕊と黄色い腺体がある。
果実は液果。長さ1.2〜1.5cmの楕円形、翌年の晩秋に赤く熟す。種子は球形。
雌株の花、1年掛りで熟し花と実が、同時に見られる。
造園樹として重用、材は建築・器具材に。昔は種子から油をとり燈油とされた由。
*     *     *     *     *
身近な里地・里山な泉の森にも初冬に楚々とした姿をみせる(数年前像)。
忘備録として整理記録に加える^^)。 


「令和伍年(皇紀2683年)11月28日、記」



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《襍・/・画  “ 冬景(10)”  ❖ ’23-117 ❖》

モチツツジ(黐躑躅)       ツツジ科(Ericaceae)
学名:Rhododendron macrosepalum Maxim.
(地味なモチツツジの葉)

《 忘備録(11月に観た〝紅葉葉〟)!?! 》
高さ約1mの低木。葉の長さは4-7cm、幅1-3cm。
花は花頂に1-5個出て散状に付く。花冠は淡紅紫色。径約5cm。
画像は、栽培園芸品種のモチツツジの葉。
モチツツジを含めてツツジの多くは隔年開花の傾向があるようだ。
花後に種子が出来ると新芽伸長が弱くなり、花芽分化できるまで成長しない事が原因。
そのために花後はすみやかに花殻を取り除き、新芽の伸長を促す。
モチツツジの花殻は粘性が強く指にくっついて始末が悪い。それ故、あまり手入れしない。
樹皮は暗灰褐色。 葉は互生、 花、萼、枝の腺毛から出す粘着液で昆虫を防御する。
それが「鳥もち」に似ていることから命名された。
面白い昆虫がいある。モチツツジの腺毛に住み着く「モチツツジカスミカメ・カメムシがいる。
秋、茶赤色に紅葉した後、冬芽周りの葉以外が落葉する。地味な色合いの紅葉葉。
*     *     *     *     *
身近な小公園で結構みられる。忘備録として整理記録しておこう^^)。 

「令和伍年(皇紀2683年)11月27日、記」

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《襍・/・画  “ 冬景(9)”  ❖ ’23-116 ❖》

キクタニギク(菊渓菊) キク科(Asteraceae/Compositae)
学名:Chrysanthemum boreale (Makino) Makino  
別名:アワコガネギク(泡黄金菊)、アブラギク(油菊)
※以上の画像は、各地のもの仔細略。全て借り物画像m(_ _)m。


環境省の資料より。
《 忘備録(11月に観たい〝自生の野生花(3)〟)!?! 》
岩手県以南の東北地方南部、関東・中部地方・近畿地方、九州北部に分布する。
群馬県南西部~長野県東部に多い。環境省評価:準絶滅危惧 (NT)。
山地の谷間のやや乾いた崖に生える。根茎を長く伸ばさない、多年草。
茎は叢生し高さ1〜1.5mになるものもある。そして多く分枝する。
葉は有柄で、葉身は長さ5〜7cm、幅4〜6cm、やや薄く、羽状に深裂し、
裂片の先はとがり、基部は切形またはやや心形。
頭花は黄色で、やや散房状に多数つき、径1.5cm、花が終わると点頭する。
総苞は長さ4mm、総苞片は3〜4列で覆瓦状、外片は線形または狭長楕円形。
1990年代以降、法面緑化に使われたヨモギの種子に交じり外来キクタニギクが、
自生分布域以外の地域で発見された。自生野生種の保全を如何にしたら!?!
アワコガネギクの名は、黄金色の頭花が泡のように密集してつくことから。
キクタニギクの名は、京都円山の菊渓(菊谷)にちなむ。
*     *     *     *     *
実際に観たのは、若い頃の丹沢山地塔ヶ岳山麓。元気にしてるだろうか?
忘備録として整理記録しておこう^^)。 

「令和伍年(皇紀2683年)11月26日、記」

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