「ピアノソナタ『月光』殺人事件」で考える起承転結②
May
22
というか、ここからが本題。
リブート版、やけにあっさりしているな、と思ったら、
そもそものこと、
冒頭部分が違うのですね……。
違うというか、小五郎さんが捜査依頼を受けて、
みんなで月影島にやって来るシーンを、
初版ではしっかり描いているのに対し、
リブート版では、
そのままOPに組み込んじゃってる……。
時間短縮になるし、
冒頭はこれで行けると思ったんだろうけど、
OPと同化してしまって、印象が薄い。
正直、1回目見たときは、
OPは聞き流していたから、
全く気付かなかった。
2回目で気づいたけど、
おっちゃん、
軽快なOPに合わせて口パクしてるから、
いったいどういう経緯で、
一行が月影島にやって来たのかがわかりづらい。
ぼやや~んとしかイメージできず、
印象に残らない。
本筋には影響を与えない、
冒頭部分だから、ってことでこういう手法を取ったと思うけど、
実はこの冒頭、すごく大事だと思うんだよね。
だって、あの犯人が、
脅し文句と一緒に送って寄こした捜査依頼なんだよ?
それも、手紙だけじゃなくて、電話までして、
料金前払い(それも50万円)で、依頼してきたんだよ?
それが、どれほどの意味を持つか。
まさに、冒頭でさりげなく見せておいての、
後からものすごく重要な意味を持つシーンじゃないですか。
「夢幻伝説タカマガハラ」で言うところの、
「いただきます」じゃないですか。
「おまえを煮て食ってやる」じゃないですか。
だから、このシーンはもっと、
さりげなく、かつ丁寧に描いてほしかったな。
③につづく。
「ピアノソナタ『月光』殺人事件」で考える起承転結①
May
22
「ピアノソナタ『月光』殺人事件」について、
いろいろ調べてみたら、
リブート回、初回放送時にはカットされてた
原作のシーンが追加されてたり、
初回放送時には、
キャラの配置が原作と異っていたシーンを、
原作通りに再現したりと、
細部にこだわった作りになっているようです。
一方で、麻薬のシーンについては、
原作通りに表現する=「舐めさせる」のは辞めてほしいと、
原作者からリクエストを受けていたようで、
初回放送時でも、
匂いを嗅ぐだけで舐めてはいなかったんだけど、
さらにマイルドな表現(見るだけ)になっていました。
随所で細かい気配りをされた作品だったんだなと、
「手抜き」発言をしたことを反省しております……。
個人的にこの事件は、
昔、事あるごとに何回も
初回アニメを見返してたけど、
原作は、「読んだことあったっけ?あったかも?」程度なので、
今回のリブート回を視聴した際には、
その辺のこだわりには気づけませんでした。
ごめんなさいm(_ _)m
ただ、それを知った上で、
あえて言わせてほしいのです。
そこまでの気配りをされているのであれば余計に、
冒頭とラストを端折っちゃダメだよ、と。
冒頭とラストを丁寧に描いてこそ、
初版ではカットされていたシーンを
復活させる意味が出てくる。
むしろそれをしないと、
復活させたところで、
「コナン君、カッコいいっ!!」、
「めっちゃ熱血っ!!」で終わってしまう。
この事件の展開と、
この事件が今後のコナンに与えた影響を
知っている身からすれば、
+@で感じるものもあるにはあるけど、
でも、もう少し、この作品の中で
きちんと伝えてほしかったな、というのが
個人的な感想です。
長くなったので、次回に続きます。
「ピアノソナタ『月光』殺人事件」リブートvsオリジナル
May
22
「ピアノソナタ月光殺人事件」リブート版をようやく見た。
ようやく見たけど、
正直、拍子抜けしたというか、なんというか。
物足りない、と言えば良いのか。
なんだかいろんなところが端折られている気がして。
あれ?確かこういうシーンがあったはず、
確かこういう設定だったはず。
あれ?なかったっけ?違ったっけ??
私の記憶違いだったかな……?
そう思って、Youtubeに公開されている、
オリジナル版を見てみたら。
ものすごく、感動した。
ラストで泣きそうになった。
リブート版、あまりにも微妙で、
あれぇ???と思って、
見終わった直後に、
2回目の視聴を試みたんだけど。
その途中で、やっぱりこれは明らかに、
いろんなことが端折られているなぁと思い、
リブート版2回目の試聴を辞めて、
オリジナル版を見てみた。
やっぱり、オリジナル版の方がずっといい。
リブート版、セリフもそうだけど、
作画もちょこちょこ省略されている。
オリジナル版は1時間スペシャルだったから、
それを前後編に分割して放送すること前提で
リメイクするとなると、
どうしてもOPやED、次回予告に割く時間を
2倍として見なきゃいけないから、
端折らざるを得ない部分も
あったんだろうけれど。
でも、オリジナル版では、
セリフと映像できちんと見せてくれたところが、
リブート版ではセリフだけでの説明になってたり、
オリジナル版とほぼ同じセリフを
使っているにも関わらず、
セリフの途中でいきなりブツっと切るから、
前後の脈絡がわかりづらくなっている。
全体を通じて、
ひたすらオリジナルをなぞりながらも、
ところどころ端折るものだから、
そりゃ、物足りなさも感じますよね、っていう……。
リブート版の放送前には散々
「あの伝説の回を現代風にアレンジ」ってPRしてたから、
トリックはどうするんだろう、
あれは、当時だからこそ
成り立つトリックだと思うけど、
それをどう現代風に
アレンジするんだろう、って思ってたら、
そのまんまなんだもんな(笑)
このどこが、現代風にアレンジ?っていう。
単に、リバース再生の仕方をほんの少しだけ、
丁寧に図示しただけじゃないの。
あとは、おっちゃんがやたらと
宇宙飛行士の毛利さんと間違われるシーンをカットしただけ。
あ、もしかしたら、コナンくんが麻薬を
くんくんするシーンも削られていたかもしれない。
あれは、昨今のコンプライアンスを意識してなのかな。
犯人の性別に関する部分が
やけにさらっとしていたのも、
LGBTQに配慮して、
ということだったんだろうか。
でも、だったらそれって、
単に人気の高い「月光殺人事件」を再放送したいけど、
そのままだと、現代のコンプライアンス上、
難しいから、だから、リブートしました、ってこと???
でも、Youtubeでは公式さんがオリジナル版を
公開してくれているわけだし、
あえてリブート版を作る必要性、
あった……???
リブート版における随所での省略は、
現代におけるコンプライアンス上の制約+
現場の省エネ(悪く言うと手抜き)に思えてしまう。
コンプライアンス上の制約は仕方ないけど、
でも、もっとちゃんと作り込んでほしかったな……。
殊に、ピアノの音色が印象的なあの回だけは、
コナンが唯一、犯人を見殺しにしてしまったあの回だけは、
もっとちゃんと作り込んでほしかった……。
それができないのなら、
あえてリブートする必要はなかったと思う。
もっとも、リブート決定に合わせて、
オリジナル版を公式Youtubeで
公開していただけたことについては、
ものすごく感謝しています。
レンアイ漫画家~違和感の正体~
May
15
ドラマにおける設定改変を批判する声の中で、
「原作のアイコはお金で動く人じゃない」
みたいなのを目にした気がするけど。
一方で、ドラマ化が決まる前に
書かれた原作レビューの中には、
「ヒロインがどうしてそこまでするのかわからない」
という声も多いんだよな……。
他人の子どものために、
偏屈な漫画家のムチャクチャな要求に、
どうしてそこまでして
応えるのかがわからない。
ヒロインに全く感情移入ができない。
そんな声が多い。
ドラマではその理屈付けとして、
アイコに「職無し」、「家無し」という設定を
追加したんだと思うのですよ。
だから、そこの改変に憤っている人って、
原作の違和感には気づかなかったんだろうな、と……。
「女性はたとえ他人の子であろうと、
子どもをほっとけない」っていう、
母性神話の持ち主なのかなぁと。
女性を都合よく捉えがちなのかなぁと。
ぶっちゃけ、
本当に子どものことを考えるなら、
原作のようなクズ男、
苅部清美の元に預けるよりも、
施設に預けた方が
よっぼどマシなんじゃないの???
……って思ってしまう。
レンアイ漫画家〜好き、嫌い〜
May
15
原作をチラ見したけど、
嫌悪感しかない。
原作がモーニング掲載と知って、
なんか嫌な予感したものの、
試しに無料で読めるとこまで
読んでみた。
……読んだことを後悔した。
なんかすごく気持ち悪い。
ドラマを原作の改悪だと
憤慨している原作ファンの方、
男性なのかなって思ってしまう。
原作者も男性と思いきや女性で、
びっくりする。
冒頭でのレイプまがいシーン、
いりますか?
苅部さんもそうだけど、
向後さんがめちゃめちゃ気持ち悪い。
そしてそんなことされても、
逃げも通報も警戒もしない
ヒロインが理解できない。
ドラマのピュアな魅力が
汚された感じがして、
がっかりした。
ドラマ化に当たっての改変は
改悪ではなく、改良だと思う。
変えないとドラマ化なんてできないし、
あえて大きく変えるからこそ、
原作者の了解のもと、
キャラクター名も変えたんだと思う。
ドラマは大好きですが、
原作は無理だなぁ。
ミドルボイス
May
15
中性的な声とアイコンが、
なんとなく颯太を思わせるんだ。
夕方の森に灯る季節の沼で
May
15
きっかけはこの曲。
本家も良いのだけど、
それに匹敵するくらい魅力的な
「歌ってみた」がないかと、
探す中で見つけた。
安定した美声と、
すごくマッチした美しいアイコンに惹かれた。
なんかすごく、
自然と引き込まれるんだよね。
巫女の慈悲と尊厳
May
15
タカマ二次小説「廻り舞台と紡ぎ歌」の
柊さまを彷彿とさせる。
この歌声のおかげで、
止まっていた筆が進みました。
美しさの中に潜む陰りと濁り
May
15
歌っている動画を見ると、
「うまいけど、なんか違うんだよな……」、
「この曲にその声は違うんだよな……」って思うんだけど。
本家の素晴らしさを再確認してしまうんだけど。
でも、この人の声は。
嫋やかな美しさの中に、
「陰り」や「濁り」が滲み出ていて、
すごいと思った。
この人の透き通るような声を聴いた後だったから、
ものすごく驚いた。
タカマ二次小説「廻り舞台と紡ぎ歌」で
駆け落ちする前の美舟さまを
彷彿とさせるような雰囲気だ。
そこに在るは黒百合の花
May
15
アップされてたので、
聴いてみたら、
タカマ二次小説「廻り舞台と紡ぎ歌」で
橋姫に成り果てる前の美舟を
思わせる曲だった。
- If you are a bloguru member, please login.
Login - If you are not a bloguru member, you may request a free account here:
Request Account