今年の読書(11)『八日目の蝉』角田光代(中公文庫)
Jan
20
自らが母親になれない主人公の<希和子>は、不倫相手の乳児を誘拐して、母子家庭を装いながら、我が子として3年半の逃亡生活を送ります。
同級生の家、見知らぬ女性宅と点々としながら、女性だけの集団生活を送る「エンジェルホーム」に居着きます。最後は小豆島で安定したかに見えた生活を送りますが、偶然祭りのときに顔を写された写真が入選してしまい、警察に知られ捕らえられてしまいます。
誘拐された子供は、無事に4歳で実の親元に戻るわけですが、その後育ての親が誘拐犯だったと知り心を閉ざして成長してゆきます。21歳になり、自らもまた妊娠しますが、その相手もまた家庭のある男でした。
最後はどのような結末になるのかと、一気に読ませる力量は、さすがに数々の賞に輝いている実力だと思いました。
何気ない文庫本の表紙ですが、小豆島の防波堤にたたずむ寂しそうな親子の姿、読み終わり納得すると共に、タイトルである『八日目の蝉』の意味も深く、これは読んだ者だけの特権として、あえて触れないでおきます。
Posted at 2012-01-20 03:32
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Posted at 2012-01-21 00:32
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Posted at 2012-01-21 01:31
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Posted at 2012-01-21 01:42
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Posted at 2012-01-20 19:50
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Posted at 2012-01-21 16:12
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Posted at 2012-01-21 01:45
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Posted at 2012-01-21 16:13
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