今宵のお勧めの一品は、珍しい「鯖の竜田揚げ」(250円)がありました。
食材に下味をつけて、小麦粉や片栗粉などをまぶして油で揚げた物が、「から揚げ(空揚げ)」です。
同じ「から揚げ」として、食材に醤油とみりんで作られたタレに漬けこんで揚げたのが「竜田揚げ」です。
名称の謂われは高貴で、『小倉百人一首』の中で在原業平が読んだ< 千早振る 神代もきかず 隅田川 からくれなゐに 水くくるとは >に因んでいます。
揚げる際に食材に染み込んだ醤油の色が、紅葉のような色合いになることから、紅葉の名所である「竜田川」に紅葉が流れるさまを連想して名が付けられています。
小学校の給食には、「クジラの竜田揚げ」がよく出てきましたが、今では懐かしく、また高価な食材になりました。
「鯖の竜田揚げ」をいただきながら、当時<紅葉>にたとえられた食材はなんだろうかと、考えてながら呑んでおりました。
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Posted at 2012-08-02 17:18
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Posted at 2012-08-03 05:51
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