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今年の読書(67)『誘拐』五十嵐貴久(双葉文庫)

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今年の読書(67)『誘拐』五十...
導入部は、主人公<秋月孝介>が勤務している旅行代理店・大角観光にて、リストラ担当者として首を切った先輩一家が、前途を悲観して飛び込み自殺をしたところから始まります。
自殺した一家の娘と<秋月>の娘とが中学校の友人同士であり、父親の非業な仕事に対し、娘も飛び降り自殺をしてしまい、<秋月>は離婚、会社も退職することになります。

かたや、日韓条約を締結するために、韓国大統領が来日するために警察は水も漏らさない体制で警備に当たる中、現職総理大臣<佐山>の孫娘が誘拐される事件が発生しますが、韓国大統領の警備に人手を割いている関係上、捜査班としては数少ない人員で対処せざるを得ません。

導入部の<秋月>の過去が、どう物語りに絡んでくるのかが見えてこないまま、誘拐犯としての緻密な計画が進み、「なるほど」と納得する場面から、一気にクライマックスのどんでん返しへと展開してゆきます。

<佐山>の「金で何でも買える」という心情の変化、<秋月>を手助けする<関口順子>や、ノンキャリア刑事<星野>の脇役が光り、どんでん返し(書けませんが)の結末とともに、人間的な味わいが残る作品でした。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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エメラルド
Commented by エメラルド
Posted at 2013-05-22 09:54

どんでん返しが気になりますね。これは読まなくちゃ。〆(._.)メモメモ

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ファルコン
Commented by ファルコン
Posted at 2013-05-23 00:01

どのような結末になるのかなと先読みをしながら読んでいましたが、なるほどとうなづけるラストでした。
文庫本で、600ページに近い作品ですが、緊張感を持ちながら楽しめるとおもいます。

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