ファルコン昆虫記(276)旅路の果て(5)【ナミアゲハ】(6)
Jun
11
割と高い所まで「アゲハ」は舞い上がりますが、地面近く低空飛行の【ナミアゲハ(並揚羽)】を見かけました。
疲れ切った感じで地面の上で動きませんので近付いてみますと、天敵に攻撃されたのか、特徴ある<尾状突起>の部分がありません。
本来なら、<尾状突起>の内側に橙色の円形の斑紋があり、天敵に対して<眼>と間違わせて大きな体型だと思わせる機能があるのですが、この状態では防御体制は働きません。
旅路の果ての【ナミアゲハ】の身に何が起こったのかを知ることはできませんが、羽化後の苦労がしのばれる後翅の損傷です。