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- 今年の読書(102)『ハルさん』藤野恵美(創元推理文庫)
主人公は<ハルさん>こと、人形作家の「春日部晴彦」と、その娘<ふうちゃん>こと「風里(ふうり)」です。
奥さんを早く亡くした<ハルさん>は、ビスクドール人形を制作しながら、男でひとつで娘<ふうちゃん>を育てて来ましたが、娘の結婚式に出向くタクシーの中で、幼い頃の思い出話が浮かんできます。
幼稚園で、お弁当の卵焼きやぬいぐるみが消えた出来事、小学4年生の時に飛行機を使って北海道まで出かけたこと、中学生の仲の良い同級生の転校話、高校生の花屋さんでのアルバイト、大学生の寮生活、そして結婚と娘の人生が綴られてゆきます。
推理文庫ですので、ミステリアスな部分も挟み込まれ、ほのぼのとした親子の姿が描かれていました。
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