今年の読書(105)『鉄バカ日記』安彦薫(メディアワークス文庫)
Aug
20
ある日マンションに向かうと部屋の灯りがついており、不審に思いドアを開けますと、見知らぬ男が引越しの作業中でした。
相手は<高岡照彦>と名乗り、年齢は37歳。やはりマンションの相続を受けたと主張するので、父の生まれ故郷の北海道新十津川駅に住む父の親友のもとに真相を確かめるべく出かけます。
大雪の悪天候のために無事に大宮まで戻れるかと心配する中、「鉄道オタク」の<照彦>との珍道中が始まります。
お互いが母親の違う異母兄弟だと分かり、途中<滝川>とあだ名を付けたきれいな女性と偶然再会、彼女の秘めた人生に兄弟が絡みながら、物語は進んでいきます。
「人生は鉄道と同じ、特急もあれば普通でも進んでいける。途中下車や迂回路もあっていいではないか」という、<照彦>の言葉が印象に残る一冊でした。
Posted at 2013-08-28 00:12
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Posted at 2013-08-29 00:36
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