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- 今年の読書(118)『書店ガール2』碧野圭(PHP文芸文庫)
一冊の本との出会いで、勇気をもらい元気になり、人生が変わることがあります。
そんな本の魅力とともに、書店業界の世界が広がる一冊でした。
主人公<西岡理子>は42歳で独身、旧態依然の経営しかできないペガサス書房から、吉祥寺にある新興堂書店の店長として転職を果たします。
同時に転職した部下<木幡亜紀>の妊娠問題を平行に流しながら、ネット書店、電子書籍、万引き、低い利益率、言論規制、出版や書籍業界の話題が網羅されており、本好きとしては考えさせられる事象ばかりでした。
福岡から五歳の子供を置いて単身赴任してきた店長を支える副店長<田代>との淡い恋物語もほんのりと匂わせ、書店を舞台とした業界モノとして楽しめる内容でした。
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