ファルコン植物記(938)翼のある種子【イタドリ】(3)
Oct
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この翼が風を受け飛び離れ、分布を広げる<風散種子>の役目を果たし、いったん定着しますと太い地下茎で群落を広げ、春に一気に成長します。
【イタドリ】が結果する時期の風は南風が多く、自ずと南向きのひあたりのいい斜面などに舞い降りる機会が多いのも、よくできた循環だと驚きます。
【イタドリ】は、人間が食用にするぐらいですから昆虫にとってもおいしい栄養源になるようで、 「クワゴマダラヒトリ」 や 「トビネオオエダショク」 といったシャクガの幼虫も多く、 「ウマオイ」 や 「クツワムシ」 などのキリギリス類、 イナゴやバッタ類、 「ナナフシモドキ」 や 「ヨコバイ」 類などを多く見かけ、ちょっとした昆虫園が形成されています。
またそれらの昆虫を狙う 「ヤマトシリアゲ」 や 「カマキリ」 などが葉影に隠れていたりと、昆虫好きにはありがたい植物です。
Posted at 2013-10-07 19:40
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Posted at 2013-10-08 05:57
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