今年の読書(146)『激情次長』江上剛(新潮文庫)
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今回の『激情次長』の著者も、第一勧業銀行(現みずほ銀行)に大学卒業と同時に入行、1997年に起きた460億円もの資金提供の<総会屋事件>のときには、広報部次長として活躍した経歴の持ち主です。
自らの20年に渡る銀行員としての自伝的要素の短篇が9話、連作として書かれており、最後はやはり<総会屋事件>に絡んで幕を閉じています。
一人の銀行員として、銀行とはどうあるべきかという信念が随所に現れ、時には涙して上司に訴える熱血漢であり、社会に対する矜持を持ち続けた主人公<上杉健>のさわやかさが光る一冊でした。
Posted at 2013-12-01 14:45
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Posted at 2013-12-02 00:17
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