今年の読書(5)『愛おしい骨』キャロル・オコンネル(創元推理文庫)
Jan
4
カリフォルニア州の北西部の広大な森林に隣接する小さな町コヴェントリーが舞台です。
主人公の<オーレン>は、17歳の時に2歳年下の写真好きの弟<ジョシュア>を、森の中で見失います。住民総出の救出作業も無駄に終わり、<オーレン>は街を去り、軍隊に入りましたが、母親代わりの育ててくれた家政婦<ハンナ>の手紙により、20年ぶりに父の住む故郷の街に戻ってきます。
<ハンナ>からの手紙で、弟らしき「骨」が自宅の玄関先に置かれ続けることを知り、軍隊では刑事として活躍していた<オーレン>の捜査が始まります。
登場する人物たち誰でもが犯人として考えられる状況描写にともない、登場人物たちの人間性が細かく描写されているのは、さすが著者の技量です。
いつもながら、作品全体に散りばめられた伏線の見事さに驚かされる構成の510ページという長編ですが、一気に最後まで読まざるをえない一冊でした。
Posted at 2014-01-04 19:50
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Posted at 2014-01-05 05:03
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