今年の読書(37)『素行調査官 白日夢』笹本陵平(光文社文庫)
Mar
20
警察を辞職した元麻薬の潜入捜査員<坂辻誠一>が、縁もゆかりもない山形県で自殺をはかり、乗り捨てられた自家用車のトランクから覚醒剤が発見されます。
山形県警から連絡を受けた警視庁監察係の<本郷岳志>と<北本一弘>は、<入江透>首席監察官の指示のもと、ひそかに山形まで<坂辻>の遺骨を引き取りがてら、彼を自殺に追いやった原因と覚醒剤の調査を始めていきます。
出世欲と金銭欲のうごめくピラミッド構造の警察組織の中で、内部監察チームの捜査と合わせ、<本郷>と関連する探偵事務所の<土居沙緒里>や、<坂辻>の後輩であり交番所勤務に左遷させられた<岸上>等の脇を固める登場人物達もいい人間味を出しており、この先楽しみなシリーズになりそうです。
Posted at 2014-03-20 19:39
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Posted at 2014-03-21 04:51
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