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神戸:ファルコンの散歩メモ

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今年の読書(42)『思い出のとき修理します 2』谷瑞恵(集英社文庫)

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今年の読書(42)『思い出のと...
前作を読みました 『思い出のとき修理します』 の続編です。

祖父から受け継いだ「津雲神社通り商店街」の時計店には、<思い出の時 修理します>と、「時計」の「計」の文字が取れたプレートが飾られていましたが、孫の<秀司>はそのままにしています。

前作では、失恋の痛手で亡くなった祖母の「ヘヤーサロン由井」に移ってきた<明里>でしたが、<秀司>に心癒され今では恋人同士です。

4編の時計修理に関わる物語が納められていますが、家族や姉妹たちの大切な人生の思い出を、壊れた時計を通して修復していく語り口は、どれも切なくて心温まります。

時計の仕組みに例えた、<歯車はひとつでは意味がない。ふたつ、三つと噛み合って、複雑な仕組みを動かす>という言葉が、人間関係そのもので心に残りました。
#エッセイ #コラム #本 #詩 #読書

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birdy
Commented by birdy
Posted at 2014-03-30 15:19

カバーがいい雰囲気。
優しい物語なんでしょうね。

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ファルコン
Commented by ファルコン
Posted at 2014-03-31 01:16

それぞれの思い出を、時計を修理するように心に読み換えさせる短編集です。
<秀司>と<明里>の淡い恋愛関係を閉口させながら、寂れた商店街をうまく舞台にした構成です。

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