主人公<相沢章平>は、香川県から東京に下宿している大学一年生です。
飛行機の火災事故を当てたことにより一躍有名になった占い師は、下町の路線・京成金町線に雨の日に出没、通称「ヨンバンセン」と呼ばれています。
<章平>は自分の父親が行方不明になり、「ヨンバンセン」に占ってもらうのですが、「卦」の解釈に困っていたところ「新宿易学学院」の理事長<紅川朱美>と知り合い、個性ある学院のメンバーと「卦」についての講義を受けることになります。
全四話からなる短篇集ですが、どの話しにも「卦」の話題が豊富で、易学入門書みたいに面白く読めました。
巻末には「六四卦」の解説や、100円硬貨を使用した占い方法もつけられており、「駅」を舞台とした「易」のお話しで、下宿先の大家<ミヤコ>をはじめ、人情味あふれるミステリー仕立てになっています。
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