22歳の<工藤悠人>は、ある日「コエ」を耳にして惹かれるように廃車置き場に来てみると、一人の住職<筒井淨鑑>がおり、捨て置かれた冷蔵庫の中から5歳の少女<ミハル>を発見してしまいます。
生と死を扱う職業柄、<淨鑑>は<ミハル>と<悠人>を一緒にさせるとまずいと判断、遠くに養子に出したこととして、母<千賀子>と二人で<ミハル>を育てていましたが、村では次々と不可解な事件が発生していきます。
27歳になった<悠人>は、偶然に疎遠になっていた祖父<多摩雄>の「コエ」を聞き、彼が住むアパートの隣の部屋に住む<律子>と関係を持つことになり、彼と両親を取り巻く環境が祖父と<律子>の絡みの中で語られていきます。
<ミハル>を中心にして、<淨鑑>と<悠人>の物語が並行して描かれていきますが、思いもよらぬ結末で<生と愛>が見事に交錯するホラーサスペンスが楽しめました。
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