今年の読書(101)『フォークの先、希望の夜』汀こるもの(講談社文庫)
Jul
21
主人公(?)<浅岡彼方(かなた)>は美術大学に通う2年生で、熱帯魚店「怪魚処 やすもと」でアルバイトをしています。
業界では、熱帯魚好きの「彼が表われると、誰かが死ぬ」という黒服の美少年(アナトス)にまつわる奇妙な噂がありましたが、<彼方>は父親が事故で入院、生活費に支障をきたしているところ、その彼の家から日給5万円で、その少年の屋敷で買われている熱帯魚の世話のアルバイト話しに飛びつきます。
その屋敷には、人前に姿を見せない一卵性双生児の兄<美樹(タナトス)>と弟<立花真樹>、彼のガード役の刑事<高槻彰彦>27歳がいましたが、アルバイトとして屋敷に通い始めると同時に、奇妙な出来事が起こり始めます。
全体を通してアクアリウムや熱帯魚(肺魚)の知識がちりばめられ、一般的によく知られている「アロナワ」をはじめ、<彼方>の飼育している「プロトプテルス・アネクテンス」を初め訊きなれない魚たちが多く登場、面白い世界が展開していました。
Posted at 2015-07-21 16:27
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Posted at 2015-07-21 16:30
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