今年の読書(134)『猫弁と透明人間』大山淳子(講談社文庫)
Oct
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今年2月に第4作目、今月9月に本シリーズの完結篇となる第5作が文庫本で出ていますので、また順次読んでいきたいと考えています。
シリーズの逆読みですが、第3作目に続く全体構成の流れが登場人物たちの設定と共に、「なるほど」とわかる場面が多々ありました。
今回は「透明人間」と名乗る人物から<杉山>と名の付けられた「タイハクオウム」を助けくれというメールが届き、お人好しの弁護士<百瀬太郎>は相変わらずのマイペースで対処していきます。
本書で主人公である弁護士<百瀬>の経歴や、婚約者の<大福亜子>との関係がよくわかり、人情味あふれる内容で、最後まで楽しく読める一冊でした。