ファルコン昆虫記(805)旅路の果て(24)【ヒカゲチョウ】(5)
Sep
9
日本固有種で、関東以西の本州および四国では低地から山地にかけて分布し、ジャノメチョウ亜科の中でも比較的よく見られますが、今年も林縁の近くで見かけましたが、鳥にでもかじられたのか、上翅の一部がかけていました。
人の気配に敏感で、草にとまっているのを見つけても、すぐ林の中に逃げ込んでしまうことが多い。樹液に来ているのもよく見かけます。関西などでは普通種ですが、東北や九州では分布が限られています。
成虫は年2化で、初夏から初秋まで観察でき、 越冬態は幼虫。
幼虫の食草はイネ科のタケ・ササ類(メダケ、ヤダケ、アズマネザサ、マダケ、ネザサ、シャコタンチク、クマザサ、ゴキダケ、オクヤマザサ、イワテザサ、ナリヒラダケ)などです。