1923年(大正12年)に国産ウイスキー事業を開始した寿屋の創業者、<鳥井信治郎>はスコットランドで本場のスコッチウイスキーの製造方法を学んだ(後のニッカウヰスキーの創業者となる)<竹鶴政孝>を招聘し、工場建設や熟成など数年間の準備期間の末、1929年(昭和4年)にモルトウイスキーをベースとした初の本格的日本製ウイスキーとして、「白札」(その後のサントリーホワイト)を発売しました。
「白札」から期間を置くこと8年、1937年(昭和12年)10月8日に、亀甲模様の瓶に黄色いラベルを添えた上級ウイスキー「サントリーウヰスキー12年」が発売されました。のちに「角瓶」と呼ばれるウイスキーです。<竹鶴>主導での草創期から長らく貯蔵・蓄積された原酒をブレンディングベースに、<鳥井>の企画のもと、日本人好みの高級ウイスキーとして製造されました。
専用ガラス瓶の独特な亀甲模様と角ばった形が特徴で、角型あるいは角ばった瓶であることから「角瓶」「角」と通称され[、のちに正式な製品名として「角瓶」の名が採用されました。21世紀現在の今日でも販売の続く、ジャパニーズウイスキーの長寿製品として、本日発売80周年を迎えています。
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