110年前に建てられ、国の登録有形文化財になっている南海本線・浜寺公園駅(堺市西区)の旧駅舎を解体せず、建物ごと近くの広場まで約30メートル移動させる「曳家工事」が、昨日28日始まっています。
南海電鉄によると、1907年に完成した洋風木造の旧駅舎は、東京駅などを手掛けた建築家、<辰野金吾>の事務所の設計。駅周辺の高架化に伴って昨年1月に閉鎖されるまで、私鉄では国内最古の現役駅舎でした。
曳家工事は12月18日日まで3回の予定で、約130トンの建物を専用のレールを使って1回約10メートル移動させていきます。
2028年に完成する新駅の玄関部分として活用される予定。それまでは、広場で市民の交流スペースとして再利用されます。
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