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- 今年の読書(52)『御苑に近き学び舎に』荒木源(京都新聞出版センター)
普段気軽に読んでいるエンターティナメント的な小説から少し離れる内容の一冊です。
著者の<荒木源>「1964年~)氏は、京都府生まれ。洛星高等学校卒、東京大学文学部仏文科卒、朝日新聞社に入社。2003年、『骨ん中』でデビュー。2010年に 『ちょんまげぷりん』 (原題『ふしぎの国の安兵衛』)が<錦戸亮>主演で映画化。2015年に『探検隊の栄光』が<藤原竜也>主演で映画化。2016年に『オケ老人!』が<杏>主演で映画化されてきています。
本書は、明治維新間もない京都の町衆が、自分たちの町内会(番組)を中心に、日本で最初の小学校を建設する過程や背景を、市井の豆腐屋「三文字屋」の主人<泰七郎>、妻<たか>一家を中心に据え、史実に忠実にまとめあげられています。
明治から150年が経ち、京都出身の著者ならではの明治維新後の当時の生活感がリアルに感じられ、また母校「京都市立京極小学校」のルーツである「番組小学校」創設にかけた町人たちのの姿を、リアルに描き、歴史書としても面白く読めました。
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