『空の青さを知る人よ』@監督<長井龍雪>
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秩父の町に暮らす高校生の「相生あおい」(和歌山詩音)は、進路を決める大事な時期なのに受験勉強もせず、東京へ出てバンドをやることを目指して大好きなベースを弾いて毎日を過ごしていました。「あおい」には唯一の家族である姉の「あかね」(吉岡里帆)がいますが、2人は13年前に事故で両親を亡くしており、当時高校3年生だった「あかね」は恋人「金室慎之介/しんの」(吉沢亮)との上京を断念して地元で就職し、妹の親代わりを務めてきました。
「あおい」は自分を育てるために多くのことを諦めた姉に対し、負い目を感じています。そんなある日、町の音楽祭に大物歌手の「新渡戸団吉」(松平健)が出演することになり、そのバックミュージシャンとして、「あかね」と別れたきり音信不通になっていた「慎之介」が町へ帰ってきます。時を同じくして、まだ「あかね」と別れる前の「慎之介」が、13年前の過去から時を超えて「あおい」の前に現れます。