南アルプス北部で2017年にふ化直後にケージで保護し放した「ニホンライチョウ」が、放鳥地点から約22キロ離れた場所で今年8月に見つかったことが10日、環境省信越自然環境事務所(長野市)が発表しています。 事務所によりますと、2015年から実施した同様の保護活動の中で、これだけの長距離移動の確認は初めてとのことです。 別の個体で2018年に約11キロの移動を確認していますが、今回は大きく上回っています。一般的な移動距離は数キロ程度といいます。 「ニホンライチョウ」は国の特別天然記念物で絶滅危惧種。事務所は「遠くに飛んでいけば、そこでの繁殖が期待できる」としています。