神戸残像(126)閉店「東京そば『正家本店』」
Oct
31
1953年(昭和28年)、関東で主流であった『更科そば』を関西の人にも味わって欲しいとの思いから、創業者である<小畑正三>さんが東京で修行をしたのち、地元神戸へ戻り「正家」を開業。当時神戸では珍しかった真っ白なお蕎麦は、関西風の上品な出汁と出会い、たちまち神戸っ子に広まりました。
1978年(昭和53年)、三宮の中心地北野坂にはシンボルとなる水車と共に「正家そばビル(本店)」が登場。お店の正面に取り付けられた直径3.5m以上の大きな水車は、神戸市民ならだれもが知っているランドマークとして。神戸っ子としては、「水車のそば屋さん」の一言で通じました。
業界の青年部会の会合場所として月に1回は顔出ししていました。2階の北野坂側の場所は、こあがりの座敷席で、よく利用させていただきました。当時おられたオネイサンの愛想がよく、長時間の利用にも嫌な顔されずにありがたい場所でした。
軽い食事と会合の後として、夜のお店に出向くのも便利な場所でした。
なお、系列店の「さんちか店」 ・ 「サンプラザ店」 ・ 「ミント神戸店」は今後も営業されるようです。