ご冥福を祈ります<眉村卓>さん
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1934年(昭和9年)、大阪市出身。大阪大学経済学部を卒業後、会社員を務める傍らSF同人誌「宇宙塵(じん)」に参加、昭和36年に『下級アイデアマン』が『SFマガジン』の「空想科学小説コンテスト(現ハヤカワSFコンテスト)」に佳作入選し、デビュー。1965年(昭和40年)から専業作家となり、1979年(昭和54年)に『消滅の光輪』で泉鏡花文学賞と星雲賞日本長編部門を受賞しています。
SF作品にとどまらず、短編やエッセー、中学生向けのジュブナイル小説など多数の作品を発表。『なぞの転校生』(1972年)・『ねらわれた学園』(1976年)は、テレビドラマや映画にもなりました。2004年(平成16年)にはがんで闘病中だった妻<悦子>さんにむけて毎日一話を書き続けた短編集を『妻に捧げた1778話』(新潮新書:2004年5月16日) として出版。ベストセラーとなり、『僕と妻の1778の物語』のタイトルで映画化(2011年1月15日公開)もされています。